今季37本塁打のドナルドソンにレンジャーズなどが興味

今オフのフリーエージェント市場において、最も人材が充実しているポジションの1つとなっているのが三塁手である。ナ・リーグ打点王に輝いたアンソニー・レンドンを筆頭に、ジョシュ・ドナルドソン、マイク・ムスターカスといった好選手がズラリと顔を揃えている。三塁手の補強を目指すチームも多く、今オフは三塁手が最もホットな市場の1つとなりそうだ。

MLB公式サイトのマーク・フェインサンドは「ナショナルズ、フィリーズ、ブレーブス、レンジャーズ、ドジャースを含む多くのチームが三塁手の補強を目指している」と紹介。そして、フェインサンドが具体的な名前を挙げて紹介した5球団は、いずれもドナルドソンの獲得に興味を示しているという。

ドナルドソンが多くの球団から興味を持たれる理由は明快だ。ブルージェイズ時代の2015年にア・リーグMVPに輝いた強打の三塁手は、37本塁打、長打率.521をマークしてパワーに衰えがないことを証明し、選球眼の良さも健在(四球率15.2%)。さらに、ゴールドグラブ賞を受賞したノーラン・アレナード(ロッキーズ)を上回ってナ・リーグ三塁手ベストとなる守備防御点+15を記録し、好守にも陰りがないことを大いにアピールした。

スコット・ボラスがレンドンの代理人を務めていることを考えると、レンドンとの契約は一部の球団しか手を出せないような莫大なものとなる可能性があり、レンドンに比べて手頃な契約で獲得できる可能性があることも、ドナルドソンが人気を集めている理由の1つかもしれない。ドナルドソンは今季の年俸が2300万ドルで来月34歳の誕生日を迎えるため、3年7500万ドルあたりの契約が目安となりそうだ。

ハイレベルな攻守に加え、優秀な選球眼まで兼ね備えているドナルドソン。今オフのフリーエージェント市場におけるベストの野手と評価されているレンドンよりも現時点で人気を集めているのは、決して不思議なことではない。

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