復興へ「みんなで力を」 台風被害の相模原でフェスタ

被災地へのメッセージが寄せられた台風19号の復興支援ブース=相模原市中央区

 相模原市内の魅力を集めたイベント「支えあおう!さがみはらフェスタ2019」が16、17の両日、相模原市中央区の相模総合補給廠(しょう)一部返還地で行われた。「潤水都市さがみはらフェスタ」として毎秋行われてきたが、台風19号で被害を受けた市民を支援し、復興のきっかけにしようと名称を変更した。

 フェスタは同市の政令市移行を記念し、市などでつくる実行委員会が2010年から主催している。

 会場中央には、復興支援のためのチャリティーコーナーが設けられ、土砂崩れなど大きな被害を受けた被災地の写真23枚を展示。「一緒にがんばろう」「みんなで力を合わせよう」などと、来場者がその場で書いたメッセージが掲示され、義援金を募った。被災地で行われているボランティア活動を紹介し、参加を呼び掛けた。

 会場内には地元産品の販売など、100近いブースを設置。ラーメンコンテスト「さがみはらぁ麺グランプリ」が企画され、市内10店が自慢の味を競った。大道芸のパフォーマンスのほか、ダンスや音楽ライブが披露された。お笑い芸人によるステージやボクシングの井上尚弥選手のトークショーも行われた。

 車いすラグビーやバスケットボールなど、障害者スポーツを体験するコーナーには多くの家族連れが参加していた。

 会場の隣の相模総合補給廠共同使用区域などでは自転車レース「さがみはらサイクルフェスティバル」が同時開催。東京五輪の自転車ロードレースのコースが市内を通ることから初めて企画された。

© 株式会社神奈川新聞社