【プレミア12】侍Jが韓国に“雪辱”で世界一、メキシコが東京五輪へ、個人賞は…17日の結果

侍ジャパンが09年WBC以来10年ぶりの世界一に輝いた【写真:荒川祐史】

大会MVPは日本の4番・鈴木、菊池は最優秀守備選手賞とベストナイン

「第2回 WBSC プレミア12」は17日、東京ドームで最終日の2試合が行われた。決勝戦は野球日本代表「侍ジャパン」が韓国に5-3で逆転勝利。2009年の第2回WBC以来、10年ぶりの世界一に輝いた。3位決定戦では、メキシコが延長10回タイブレークの末に3-2でアメリカにサヨナラ勝ち。東京五輪出場権を獲得した。

 2夜連続の日韓戦となった決勝は、侍ジャパン先発の山口が初回に2被弾で3失点。厳しい立ち上がりとなったものの、その裏に鈴木の適時打で1点を返すと、2回に山田が値千金の逆転3ラン。7回には浅村の適時打で突き放した。投手陣は2回から高橋、田口、中川、甲斐野、山本、山崎と救援陣が鉄壁の無失点リレー。4年前の前回大会では準決勝で韓国に敗れ、世界一を逃した日本だが、リベンジを果たした。

 3位決定戦は、今大会のアメリカ大陸最上位国に与えられる東京五輪への出場権をかけた大一番に。メキシコは初回にアデルにソロ本塁打を許して先制されるも、6回に中日、オリックスでプレーした経験を持つクラークが同点の適時内野安打。直後の7回には勝ち越しを許したが、9回に先頭のクラークがオリックスのディクソンから同点ソロを放った。タイブレークに突入した延長10回に阪神ナバーロが中前にサヨナラ適時打。劇的な勝利で初の五輪出場を決めた。敗れたアメリカはアメリカは来年3月のアメリカ大陸予選、その後の世界最終予選で東京五輪出場を目指す。

 決勝戦終了後には、個人タイトル、ベストナインも発表。受賞者は以下の通りとなった。

【個人表彰】
最優秀選手(MVP) 鈴木誠也
最優秀守備選手賞 菊池涼介

【個人タイトル】
首位打者 鈴木誠也 打率.478
最優秀防御率 張奕 0.00
勝率第一位 張奕 1.000
最多打点 鈴木誠也 12打点
最多本塁打 ブレント・ルッカー(アメリカ) 3本
最多盗塁 周東佑京 4盗塁
最多得点 鈴木誠也 9得点

【ベストナイン】
先発投手 張奕(チャイニーズ・タイペイ)
リリーフ投手 ブランドン・ディクソン(アメリカ)
捕手 エリック・クラッツ(アメリカ)
一塁手 ボビー・バルベック(アメリカ)
二塁手 菊池涼介(日本)
三塁手 ワン・ウェイチェン(チャイニーズ・タイペイ)
遊撃手 キム・ハソン(韓国)
外野手 鈴木誠也(日本)、ジョナサン・ジョーンズ(メキシコ)、イ・ジョンフ(韓国)
指名打者 ブレント・ルッカー(アメリカ)(Full-Count編集部)

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