性暴力 被害から10年以上たって相談1割 長崎県被害者支援センター

 長崎県犯罪被害者支援センター(サポートながさき)によると、センターが昨年度に受理した性暴力に関する相談は487件(前年度比108件増)で増加傾向にある。またセンターが受理した相談を分析調査(2016年4月~17年11月実施、回答者587人)したところ、石田さんのように被害から10年以上たって相談したという人が約10%(57人)に上ることが浮かび上がった。
 被害者の治療や支援などに取り組む同センターの前田和明理事長は「被害に気付くのに時間がかかる人や、自分を責めて声を上げられない人は多い」と指摘し、「社会の理解を深めて偏見をなくし、被害者が安心して相談できる場所の整備が最重要だ」と話す。

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