フェルスタッペン、2019年3勝目で選手権3位に「メルセデスに勝つ速さがあった。ホンダF1の進歩をうれしく思う」

 2019年F1ブラジルGP決勝で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンはポール・トゥ・ウインを達成した。

 ソフトタイヤでスタートしたフェルスタッペンは、21周目に新品ソフト、44周目にミディアムに交換、セーフティカー出動時の54周目にソフトに換えて最後まで走った。

 スタート後、ポジションを守ってレースをリード。2番手を走るルイス・ハミルトンがピットインした翌周にピットに入ったが、ピットレーンでウイリアムズのロバート・クビサが目の前に出てきたことで時間を失い、ハミルトンの後ろでコースに復帰した。しかしフェルスタッペンはすぐさまハミルトンを追い抜き、ポジションを取り返した。

 2度目のピットストップもハミルトンの翌周に行い、その後、メルセデスのバルテリ・ボッタスがトラブルでストップしたことによりセーフティカーが出動すると、その間に最後のタイヤ交換を行った。ステイアウトしたハミルトンの後ろに下がるが、リスタートですぐさまリードを取り戻したフェルスタッペンは、そのまま優勝を飾った。

 フェルスタッペンにとってはキャリア8回目、今季3回目の勝利(残り2回はオーストリアとドイツ)。ドライバーズランキングでは、シャルル・ルクレールを抜いて3位に復帰した。

2019年F1第20戦ブラジルGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が優勝

■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 決勝=1位
 今はただただ信じられないような気分だ。チーム全員の大きな努力によって今日優勝することができた。たくさんのアクションやバトルのあるクレイジーなレースだった。でも幸い僕らには、あらゆるシナリオにおいてメルセデスに反撃し、彼らをオーバーテイクできるだけのペースがあったと思う。

 楽なレースではなかったけれど、チームはすべて正しい判断を下してくれた。特に終盤、セーフティカー出動時にソフトタイヤに交換するという判断は適切で、それによって今日優勝することができた。

 チームは常にすべてを完璧に行うことを目指している。僕は自分の仕事に集中し、チームはピットや戦略に関する仕事を完璧に行おうとしているんだ。今日はそれがすべてうまくいったと思う。

 最高の勝利だ。去年あんなことがあっただけに当然うれしいよ(注:2018年は、レースをリードしていたがエステバン・オコンにヒットされて勝利のチャンスを失った)。でもそれよりも、今日のレース展開のなかでチームが見事な連携を見せてつかんだからこそ、この勝利をより素晴らしいものに感じる。今日を含め、週末を通してマシンもホンダのパワーユニットもとてもよく機能していた。僕らは一歩前進したと思う。皆に感謝したい。

 アレックス(・アルボン)が一緒に表彰台に上れなかったのは本当に残念だ。ふたりで表彰台に立てたら、チームにとってもっと素晴らしい結果になったのにね。でもピエール(・ガスリー)が表彰台を獲得したのは最高の結果だし、トロロッソとホンダにとってもよかったと思う。

(FIA記者会見で語り)終盤、セーフティカーが出動した時にピットに呼び戻されたが、あの時、僕としては「本当にうまくいくのかな」と思っていたんだ。でもリスタートですぐルイスを抜くことができた。タイヤのアドバンテージがすごく役立った。

(ホンダについて聞かれ)パワーはとてもよかった。今日の勝利はホンダを含むチーム全員の努力の賜物だ。ホンダはとてもいい方向に進んでいる。今シーズンのなかで大きく改善したので、それはとても喜ばしいことだよ。

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