新人映画監督の祭典でダブル受賞 長崎出身の草場さん ホリプロ賞、日活賞 革新的な作風評価

受賞の賞状を手に関係者と写真に納まる草場監督(中央)=東京都中央区、国立映画アーカイブ

 長崎市出身の映画監督、草場尚也(28)が「第41回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」のコンペティション部門「PFFアワード2019」で、オフィシャルパートナー企業が選ぶエンタテインメント賞(ホリプロ賞)とジェムストーン賞(日活賞)のダブル受賞を果たした。
 同アワードは、才能豊かな新人映画監督を発掘する目的で毎年開いており、今回は495本の応募作から18作品が入選。草場監督の受賞作「スーパーミキンコリニスタ」は、売れないタレントのミキが不器用ながらもひたむきに女優になる夢を追い続けるストーリー。エンターテインメント性や既存の概念にとらわれない革新的な作風が評価された。
 草場監督は県立長崎北高卒。19歳の頃、大分大で自主映画を撮り始めたのをきっかけに映画への道に入った。現在はテレビドラマの助監督やミュージックビデオの監督などを務めている。
 受賞について「ダブル受賞はうれしいが、グランプリが取れなかったのは悔しい」と感想。「今後は女性を主人公にした作品を撮り、人の心にガツンと刺さる物語を追求したい」と抱負を語った。

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