キムタク、米倉涼子、阿部寛…今週からでも間に合う&見るべき話題作まとめ【秋ドラマ2019】

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10月から始まった秋ドラマ。毎週チェックしている作品はありますか? 今期はラグビーに時間をとられて乗り遅れてしまった人や、シリーズものが多くてなんとなく敬遠している作品が多いという人もいるかもしれません。そこで、今からでも楽しめる話題作を厳選して、あらすじと見どころを紹介します。どれもきっと見始めたらハマっちゃうはず!

“カッコわるいキムタク”が魅せる、上質な大人のドラマ「グランメゾン東京」

木村拓哉さん主演の「グランメゾン東京」(TBS系、日曜21時)は、夢半ばにして挫折を味わい、落ちぶれたフレンチシェフの尾花夏樹が再起をかけ、仲間とともに新しいレストラン「グランメゾン」をオープンするというストーリー。

不動の人気シリーズ「ドクターX」「相棒 season18」に続いて視聴率3位をキープしています。その秘密は、本作の主人公が決してカッコいい役ではないからかもしれません。

木村拓哉さんは数多くのドラマで主演を務めてきましたが、その存在感の強さゆえか、しばしば「何を演じてもキムタク」と評されます。出演作は常に話題になるものの、それゆえ食わず嫌いをしてしまう人もいるでしょう。

しかし本作では、その“キムタク感”こそが魅力になり、回を重ねるほどにハマっていく人が続出しているんだとか。

栄光と挫折を味わい中年となり、それでも夢を諦めきれずに仲間を求め、年下との接し方に悩んだり、譲れないプライドを誇示したりする、カッコわるい主人公。それが歳を重ねた木村さんに絶妙にフィットし、圧倒的な存在感で見る人を引きつけます。

脇を固めるのは、鈴木京香さんや及川光博さん、沢村一樹さん、尾上菊之助さんなどの重厚なキャスト陣。そしてラストの感極まるシーンで流れる山下達郎さんの主題歌…。どこかトレンディドラマっぽさがありつつ、とても上質な仕上がりで、大人にこそ見てほしい作品になっています。一度見ると「あ~、こういうの見たかった!」と思わずつぶやいてしまうかも。

重厚な医療モノと思いきや、爽快でわかりやすいエンタメ「ドクターX ~外科医・大門未知子~ 第6シリーズ」

今期、視聴率トップを独走しているのが「ドクターX ~外科医・大門未知子~ 第6シリーズ」(テレ朝系、木曜21時)。さまざまな欲望が渦巻く大病院で、どこにも所属しないフリーランスの外科医・大門未知子が活躍する姿を描く人気作です。

「私、失敗しないので」という名ゼリフくらいは知っていても、一度も見たことがない人にとっては今さらついていける気がしないというのが正直なところかもしれません。しかも医療モノといえば複雑な人間関係やストーリー展開が常ですから、さらにハードルは高く感じられるでしょう。

しかし実はこの作品、難しいことを考えなくても楽しめちゃうんです。

大門を演じる米倉涼子さんの風を切るようなセリフ回しと所作、ほかの役者陣が見せるわかりやすいキャラクター演技、「何これ、現実ではあり得ないでしょ!」とツッコミたくなるストーリー展開。ただただその圧倒的なエンターテインメント性を堪能すればOK!

たとえば第4話では、手術担当外科部長の潮一摩(ユースケ・サンタマリアさん)が、AI判定によって実の母親がアルツハイマー型認知症であると診断。その後、違う病気であることを見抜いた大門が勝手に手術して治してしまうという流れでした。「医者なのに自分よりAIを信じるの?」「息子の許可なく母親を手術!?」とツッコミながらも、その世界観に引き込まれて、気づけばあっという間に1時間が経っています。

大門はもとより、それ以外の登場人物も、病院内の派閥争いや人間関係、それぞれの感情などが一目瞭然で、とにかくわかりやすい! どの話から見ても、すぐに“大門ワールド”に浸れちゃいます。

いるいる!こういう偏屈な男!「まだ結婚できない男」

13年ぶりに復活した「まだ結婚できない男」(カンテレ・フジ系、火曜21時)は、阿部寛さん演じる独身男が主人公。偏屈で皮肉屋の一級建築士・桑野信介を取り巻く人間関係や恋愛模様を描いています。

思ったことを皮肉交じりにぼそぼそと言ったり、相手のことを鼻で笑ったりする桑野を見ていると、思わず「こういう男、いるいる!」と言いたくなるかも。しかし協調性や社交性がなく、結婚を嫌悪しているものの、いちいちコミカルな動きや表情と、時折心にグッとくる名言などを見ていると、だんだん憎めないキャラクターに思えてきます。

阿部寛さんの演技が毎回とにかくおもしろく、一度でも見ればすぐに桑野ファンになってしまうはず。

相手候補は、吉田羊さん演じる弁護士の吉山まどかと、稲森いずみさん演じるカフェ店長の田中有希江の2人。はたしてどちらかの女性と恋に落ちることはあるのか、それともやっぱり独身を貫くのか。桑野の偏屈で女性を思いやれない言動に対して、「そんなんだから結婚できないんだよ~」とリアクションしながら楽しむのがおすすめ。

過去作を見返さなくても、シリーズの途中からでも、以上のポイントさえ押さえておけば、すぐに楽しめる3作品。皆さんも今週からぜひチェックしてみてくださいね。

(ライター/秋山悠紀)