ウィーラーがFAのメッツ その穴をリリーフ補強で埋める可能性

メッツは、今季11勝をマークしたザック・ウィーラーがフリーエージェントとなり、メッツからのクオリファイング・オファーを拒否。もちろん、メッツがウィーラーと再契約を結ぶ可能性は残されているが、先発ローテーションの空いた1枠を埋める必要が出てきた。ニューヨーク・ポストのマイク・プーマは、先発投手を1人獲得することだけが、ウィーラーの抜けた穴を埋める方法ではないと指摘する。

来季のメッツは、すでに先発ローテーション5枠のうち4枠の顔ぶれが確定している。2年連続でナ・リーグのサイ・ヤング賞を獲得したジェイコブ・デグロムを筆頭に、ノア・シンダーガード、マーカス・ストローマン、スティーブン・マッツという面々だ。そして、残りの先発5番手は、今季リリーフで50試合以上に登板した2人の右腕が争う可能性があるようだ。

メッツのブロディ・バンワグネンGMは、来春のスプリング・トレーニングでセス・ルーゴとロバート・グセルマンの両右腕に先発5番手を競わせる方針であると発言。もし、これらの現有戦力で先発5番手を賄えるのであれば、メッツは先発投手の獲得に資金を費やす必要がなく、先発投手を1人獲得する代わりにリリーフ投手を2人獲得して、投手力の底上げを図ることができる。プーマは、メッツが獲得を狙う可能性のあるリリーフ投手として、ウィル・ハリス、ダニエル・ハドソン、ドリュー・ポメランツ、デリン・ベタンセス、クレイグ・スタメンらの名前を挙げている。

もちろん、ルーゴとグセルマンをブルペンに残し、ウィーラーが抜けた穴を先発投手の獲得によって純粋に埋める可能性もある。その場合、コール・ハメルズ、マイケル・ピネイダ、リック・ポーセロ、ウェイド・マイリー、イバン・ノバといったある程度実績のある先発投手を獲得し、残った資金をブルペンの補強に充てるのがベストであるとプーマは考えているようだ。

激戦のナ・リーグ東部地区でポストシーズン返り咲きを目指すメッツ。まずは「リリーフ投手2人」もしくは「手頃な先発投手1人+リリーフ投手1人」を獲得することが、今オフの目標となりそうだ。

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