「電車ホテル」「無人駅で朝市」赤字鉄道再生の妙案は? 沿線住民と社員が知恵絞る、滋賀

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意見を出し合う近江鉄道社員と沿線住民ら(彦根市駅東町・近江鉄道本社)

 鉄道事業の赤字経営が続いている近江鉄道の利用促進策について、沿線住民と社員が一緒に考えるワークショップが16日、滋賀県彦根市駅東町の近江鉄道本社であった。無人駅での朝市の開催など、乗降客の増加と地域活性化につながるアイデアを出し合った。

 同社が住民を交えて鉄道の在り方を考えるのは初めて。「近江鉄道みらいファクトリー」と銘打ち、住民24人と社員16人が8グループに分かれて意見交換した。
 参加者たちは、来年の東京五輪の際に車内や駅でパブリックビューイングを実施する案や、車両のラッピングデザインを公募したり、電車をホテルにしたりする案を出した。また、他のローカル鉄道の事例として、ネコの「たま駅長」が話題になった和歌山電鐵が「いちご電車」や「うめ星電車」の企画に取り組んでいることなども学んだ。
 参加した東近江市の大学生は「社員と活性化に向けて意見を共有できる場がこれまでなかったので、貴重な機会」と話した。
 来年1月18日に東近江市、2月15日に甲賀市でも同様の催しがある。沿線5市5町に在住、通勤する高校生以上の人が対象。
 近江鉄道を巡っては、県と沿線市町が地域交通活性化再生法に基づく法定協議会を設け、今後の運営を検討している。