「埼玉県AI・IoTプラットフォーム」が11月20日に公開

2019/11/18
株式会社富士通総研

「埼玉県AI・IoTプラットフォーム」が11月20日に公開~AIソフトウェアが試せるポータルサイトの企画・構築により、県内企業の生産性向上に向けたAI・IoT活用を支援~

株式会社富士通総研(注1)(以下、「富士通総研」)は、埼玉県から「AI・IoTプラットフォーム整備等業務」(注2)を受託しており、企画・構築を支援した「埼玉県AI・IoTプラットフォーム」が2019年11月20日に公開されます。

「埼玉県AI・IoTプラットフォーム」は、「埼玉県AIポータルサイト」と「埼玉県IoT/LPWAポータルサイト」の2つで構成されており、埼玉県内企業の生産性向上を図るため、AI(注3)とIoT(注4)の活用促進を行うサイトです。

「埼玉県AIポータルサイト」では、埼玉県AIコンソーシアム(注5)会員を対象に、体験版画像認識AIや、プログラミングなしで使えるAIソフトウェアなどの機能・コンテンツを提供します。これらを通じて、県内企業のAIへの関心・理解を高め、さらにAIを業務に活用できることを実感していただき、AIの活用促進を図ります。

「埼玉県IoT/LPWAポータルサイト」では、埼玉県が実施した、LPWA(注6)
(Low Power Wide Area)の活用による地域課題の解決に向けた実証実験の成果を紹介し、県内企業や市町村におけるLPWAの活用促進を図ります。

今後、富士通総研は、埼玉県AIコンソーシアム会員向けに「埼玉県AI・IoTプラットフォーム」のデモンストレーション等を行い、県内企業のAI・IoTへの関心・理解の向上、業務へのAI・IoTの導入促進を支援していきます。

▼取組の背景
埼玉県では、埼玉県内企業のAI技術等の導入・活用を促進し、生産性の向上や新たなビジネスの創出を図るため、2019年8月に、企業、大学・研究機関、商工団体、金融機関、自治体等で構成する「埼玉県AIコンソーシアム」を設立しました。「埼玉県AI/IoTプラットフォーム」は、「埼玉県AIコンソーシアム」における、埼玉県内企業へのAIの普及啓発、人材育成、実装・技術支援の情報共有を行うためのサイトとして公開します。

富士通総研では、埼玉県から「AI・IoTプラットフォーム整備等業務」を受託し、プラットフォームの企画、構築、活用促進を支援しています。富士通総研は、様々な業種・分野でのAI活用コンサルティングや、AIソフトウェアの操作研修、ポータルサイト企画・構築の実績・知見を生かし、AI導入の段階に応じたサービス・情報提供しています。これにより、埼玉県内企業のAIに対する関心・理解向上への寄与を図っています。

■「埼玉県AIポータルサイト」が提供する機能・コンテンツ
□体験版画像認識AI
動物やヒトの顔など、画像に映っているものを認識する画像認識AIを体験できます。

□プログラミング不要のAIソフトウェア
プログラミングなしで使えるAIソフトウェアを利用して、業務へのAI導入を検討することができます。

□AIに関するe-ラーニング
機械学習の基礎やプログラミング言語を学ぶe-ラーニングを提供します。

□AIライブラリ利用手引書
機械学習によく用いられるソースコードとして無償で提供されているTensorFlow(注7)を利用するための手引書を掲載します。

□AIに関する情報配信
AIに関する以下の情報を配信します。
・AIセミナー、イベント、研修情報
・AIに関する政策、補助金情報
・AI活用事例の紹介

■「埼玉県IoT/LPWAポータルサイト」が提供するコンテンツ
□県内で実施したLPWAの実証の取組紹介
埼玉県が実施した、地域課題の解決に資する「LPWA」の通信網を活用した実証実験の事例を紹介します。

□実証実験で導入した機器から取得したサンプルデータ
実証実験で導入した機器から取得されたデータの一部を公開します。

■今後の展開
今後、富士通総研は、埼玉県AIコンソーシアム会員向けに「埼玉県AI・IoTプラットフォーム」のデモンストレーション(11月20日に開催される第2回埼玉県AIコンソーシアム総会において実施)等を行い、埼玉県内企業のAI・IoTへの関心・理解の向上、業務へのAI・IoTの導入促進を支援していきます。

■関連コンテンツ
・埼玉県AI・IoTプラットフォーム ※2019年11月20日公開
https://www.ai-lpwa.saitama.jp/

・埼玉県AIコンソーシアム
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0812/aiconsortium.html

・埼玉県プレスリリース
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0001/news/page/2019/1118-03.html

▼注釈
(注1)株式会社富士通総研
株式会社富士通総研は、お客様の真の経営革新を実現するために、それぞれの企業の様々なフィールドにある課題に対し、解決策を提案する「コンサルティング」、最新の技法とICTを駆使してコンサルティング・サービスの強化を図る「研究開発」、社会・経済・産業の動向を鳥瞰し、未来に向けた政策提言を行う「経済研究」の3分野を備え、これらのシナジーを最大限に発揮してお客様の課題解決に取り組む、我が国でも数少ないシンクタンク/コンサルティング会社です。

(注2)AI・IoTプラットフォーム整備等業務
埼玉県内企業等が簡便にAI等の先進技術を活用できる環境(プラットフォーム)を整備することで、県内企業における業務でのAI等の普及拡大を図り、地域企業の生産性向上等につなげることを目的とした事業です。富士通総研は、プラットフォームの企画、活用促進を担当しています。

(注3)AI
「Artificial Intelligence(人工知能)」の頭文字をとった用語。インプットしたデータを学習することで、識別、予測や判断などの知的作業をコンピューターで自動化する技術です。

(注4)IoT
「Internet of Things(モノのインターネット)」の頭文字を取った用語。パソコンやスマートフォンだけではなく、家電、自動車、ビル・設備、工具等、様々な機器にセンサーや通信機が搭載され、インターネットに繋がることで、機器からデータを集めたり、遠隔地の機器を操作したりすることができます。IoTで収集されるデータは膨大なものとなるため、その解析にはAIの活用が有効です。

(注5)埼玉県AIコンソーシアム
埼玉県では、県内企業のAI技術等の導入・活用を促進し、生産性の向上や新たなビジネスの創出を図るため、企業、大学・研究機関、商工団体、金融機関、自治体等で構成する「埼玉県AIコンソーシアム」を設立し、産学官の連携体制を構築しました。

(注6)LPWA
「Low Power,Wide Area」の頭文字を取った用語。低コスト・低消費電力で、長距離・長時間の通信を実現させる通信技術で、遠隔地との通信や長時間の通信を要するIoTを実現するために必要な通信技術の一つです。

(注7)TensorFlow(テンソルフロー/テンサーフロー)
Googleが開発し、オープンソースで公開する、機械学習に用いるためのソフトウェアライブラリです。

▼お問い合わせ先
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