首里城再建へ支援を 全国最古・川崎の沖縄県人会呼び掛け 市も協力

川崎市が市庁舎や区役所に設けた首里城再建募金箱

 火災で焼失した首里城(那覇市)の再建に向け、川崎沖縄県人会が募金を呼び掛けている。比嘉孝会長は「首里城は沖縄の人にとって象徴であり、誇り。観光資源でもある。再建に向けての支援をお願いしたい」と話している。

 那覇市と友好都市の川崎市も支援を表明。市庁舎や各区役所、支所の計11カ所に募金箱を設けた。集まった募金は、同県人会を通じて那覇市に贈られる。

 同県人会は、川崎市川崎区にあった紡績工場で働く沖縄出身者たちが1924年に創立。今年で95年の歴史を持ち、全国の沖縄県人会の中で最も古い。

 「火災の時は那覇市にいた。朝に電話で首里城が燃えていると知り、涙が出た」と比嘉さん。「紡績工場や日本鋼管など工業都市の川崎に来て、根付いた人が多くいる。沖縄は移民を多く輩出してきた県で、世界中から見舞いの言葉が私のところにも届く。川崎の皆さんにも応援をお願いしたい」と訴えた。

© 株式会社神奈川新聞社