渦巻銀河「NGC 3147」のブラックホールと降着円盤

【今日の天体紹介:渦巻銀河NGC 3147】

渦巻く赤い炎をまとうようなこの天体は、りゅう座の方向約1億3000万光年先に位置する渦巻銀河「NGC 3147」の想像図です。

NGC 3147は低い活動銀河でありながらも非常にコンパクトな降着円盤の存在が確認されています。また、その降着円盤は中心に位置する超大質量ブラックホールに近いところに存在しているため、放たれた電磁波は非常に強い重力によって波長が伸び、可視光ではこの想像図の様に赤く輝いて見えます。また、降着円盤の回転速度が非常に早く、地球に向かってくる側からの光は強く、遠ざかる側からの光は弱く見えます。この2つの現象は、アインシュタインの一般相対性理論特殊相対性理論で説明できると言います。

なお、NGC 3147のブラックホールと降着円盤に関する内容は以下の関連記事に詳しい内容を記載しています。

関連:予想に反した存在。弱い活動銀河のブラックホール周辺に超小型降着円盤を確認

Image: ESA/Hubble, M. Kornmesser
Source: HUBBLE

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