商店街シャッターを「映えスポット」に 五島市

福江中生徒達が年内完成目指す 自然やイメキャラがモチーフ

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真剣な表情で空き店舗のシャッターにペンキを塗る生徒たち=五島市末広町

 街中に「インスタ映え」スポットを-。長崎県五島市中心部商店街を元気にしようと、市立福江中の生徒たちが空き店舗のシャッターに絵を描いている。島内の自然や市のイメージキャラクター「つばきねこ」などがモチーフ。本町通りで制作中の第1弾は、年内の完成を目指している。
 同校の総合学習で、観光客の増加を目指す3年生の5人グループを中心に活動している。生徒たちは商店街を歩き、候補となる空き店舗をリストアップ。市地域おこし協力隊として商店街の活性化に取り組む久保竜太郎さん(34)の協力も得ながら、所有者と交渉して複数の店舗から絵を描く許可をもらった。
 第1弾の“キャンバス”は、8年前に閉店した手芸用品店「郡家美装店」(末広町)のシャッター。幅9.4メートル、高さ2.7メートルで、五島の海や鬼岳などを描く予定という。作業は10月末から週1回。ブラシでさびを落としたり下地のペンキを塗ったりしている。店を営んでいた郡家京子さん(75)も作業を見守り、「さびついたシャッターをそのままにしておくのが、気の毒だった。子どもたちの自由な発想にまかせたい」と完成を待ち望む。
 デザイン担当の野口愛衣さん(15)は「シャッターの前に立って写真を撮った時に、人と絵が合体して一つの作品になるようなデザインにしたい」と、写真映えを意識。第1弾完成後は別の空き店舗での制作も予定しており、リーダーの竹中真琴さん(14)は「後輩にも『伝統』として取り組みを続けてもらい、商店街全体を明るく、多くの人が来る場所にしたい」と話している。