DV防止へ 市民に意見募る 川崎市が基本計画案を策定

©株式会社神奈川新聞社

市が策定したDV防止・被害者支援基本計画案

 川崎市は、第3期目となるドメスティックバイオレンス(DV)の防止と被害者支援のための基本計画案を策定し、市民から意見を募るパブリックコメントを20日から開始する。市は「配偶者などからの暴力は犯罪行為を含む重大な人権侵害。社会が解決に取り組むべき重要課題の一つ」と強調。2020年3月の策定に向け、12月20日まで受け付ける。

 市は10年3月に最初の基本計画を策定。15年3月に改定され、今回は20年から24年度までの5カ年の基本計画となる。

 新たに盛り込まれる施策目標は▽DV相談支援センターの機能の充実▽被害者支援を担う人材育成の充実▽普及啓発・教育の充実-など。人材育成では市職員を含む研修の強化をうたう。交際中の男女間で起こる身体的・精神的暴力「デートDV」の防止対策として中学生を対象にしたワークショップにも取り組む。

 市に寄せられるDV相談件数は14年度の1146件から18年度は3088件に増加。女性の3人に1人、男性の4人に1人が被害を経験するという深刻な状況が続いている。夫婦間で行われる暴力についての認識は高くなっているが、精神的・社会的暴力の認知度は低いまま。被害者には外国人や障害者、高齢者、性的マイノリティーといった社会的弱者が含まれており、市や相談支援センターが被害を把握しづらい課題も残されている。

 意見は市のホームページやファクス、郵送などで受け付ける。12月4日午後6時からは計画案についての説明会を高津区の市男女共同参画センターで開催する。問い合わせは、市人権・男女共同参画室電話044(200)2300。