ゼンリンとJR北海道、GPSの届かないトンネル内でドローンの自動飛行を実証実験【動画】

ゼンリンデータコムとJR北海道は、非GPS環境のトンネル内でのドローン自動飛行を8月6~9日に実証実験。

阿分トンネル(廃線トンネル)のなかの非GPS環境で、ドローンを自動飛行させトンネル内を飛びきり、ドローンによるトンネル内飛行動画・静止画を撮影した。

これまでJR北海道は、トンネル内の検査や点検を、徒歩と目視で行ってきた。今回の実証実験は、このトンネル内検査・点検の一部にドローンを飛行させ、撮影した画像を活用。将来的な労働力不足などを見すえ、設備の維持管理の効率化、線路内立ち入り機会減少などでの作業時の安全性の向上を図る構え。

非GPS環境下での安定飛行には、周囲の状況や対象の形状を把握し、その形状をもとに自己位置を認識する技術が求められる。

例えば、レーザーセンサーやカメラ認識技術を使い、トンネルの断面形状をリアルタイムに把握し、その瞬間にどの位置にいるかを把握する、といった技術の開発も求められている。

ゼンリンデータコムは、本実証実験でドローン飛行の技術をサポート。今後もJR北海道と共同で研究開発し、将来的にはドローンの撮影画像を活用したAIによる解析なども実施検討していく。

写真 記事:鉄道チャンネル編集部

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