ジビエ特産へ、肉処理施設 東広島市開設、25日稼働

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完成した施設内を紹介する和泉川さん

 獣害対策で捕獲したイノシシとシカを食肉用に処理、加工する施設が東広島市豊栄町鍛冶屋に完成し、市が18日、現地で開設記念式典を開いた。25日から稼働する。国内最多規模となる年間1500頭の処理を目標とし、野生鳥獣肉(ジビエ)の新たな特産化を目指す。

 施設は鉄骨平屋約110平方メートル。個体を洗浄、消毒し、解体する処理室や大型冷蔵庫などを備える。市が約5700万円で整備した。これまで捕獲獣の食肉加工を自社で手掛けてきた同町の株式会社「東広島ジビエセンター」が指定管理者となり運営する。

 市内で捕獲されたイノシシとシカが対象。施設に常駐する同センターの猟師が依頼を受けて捕獲現場に出向き、施設に持ち帰る。加工して首都圏や広島市内などに出荷するほか、特産品として地元飲食店での消費も促す。今後、適切な衛生管理や流通規格に従ってジビエを扱う施設に与えられる農林水産省の「国産ジビエ認証」も目指す。

 東広島市内のイノシシとシカの捕獲数は年々増え、2018年度は計3310頭に上る。同センター社長で猟師の和泉川健太郎さん(49)は「有害獣による農業被害減少につなげたい。新施設では厳格な衛生管理が可能」と話す。

 式典には地元住民たち約20人が参加し、高垣広徳市長は「地域資源としてジビエを活用し、市のブランド製品にしたい」と述べた。(長久豪佑)