避難経路を確認 防災意識高める 神栖、津波想定し訓練

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炊き出しを配る市民ら=神栖市木崎の神栖中央公園

東日本大震災で津波や液状化などの被害を受けた神栖市で10日、津波を想定した市総合防災訓練が行われた。対象地域の住民や市職員、消防など約350人が参加し、災害発生時の対応や避難所への移動経路などを確認し、防災への意識を高めた。

訓練は、同市木崎のかみす防災アリーナ周辺の5地区の住民が対象。午前9時に防災無線で「茨城県沖で地震が発生し、大津波警報が発表されました。直ちにかみす防災アリーナへ避難を開始してください」とアナウンスが流れると、住民らが同アリーナの避難所受付に次々と集まった。

受け付け後は、同所の神栖中央公園で炊き出しや初期消火、防災トイレ組み立ての訓練などを行った。家族4人で避難した同市大野原の会社員、中村光寿さん(40)は、同公園内の築山から周辺を見渡し、津波発生時に避難できる高層ビルを探す催しに参加。「高い所が少ない印象。家族で避難する場所を決めておきたい」と話し、「自宅からアリーナまで、徒歩で何分かかるか確認できたのは良かった」と収穫を語った。

かみす防災アリーナは6月オープン。10月の台風19号接近時に初めて避難所として開放された。台風19号が茨城県に再接近した12日夜には、465人が避難した。同アリーナを拠点にした総合防災訓練が開かれるのは初めて。