長崎ミサでも「希望の火」 祭壇へ 全国巡回、祈り込め

当日ミサの会場に持参するランタンを持つ新海事務局長=長崎市役所

 NPO法人「アースキャラバン」(京都市)は18日、ローマ法王フランシスコが24日に県営ビッグNスタジアム(長崎市松山町)で執り行うミサの祭壇に、全国の宗教者らが平和への願いを込めた「希望の火」をともすことになったと発表した。
 「希望の火」は、五輪発祥の地ギリシャ・オリンピアが長崎市に贈った「ナガサキ誓いの火」と、福岡県八女市が保管している広島原爆の「残り火」、広島市の「平和の灯」などを採取して一つにした。同キャラバンが全国の教会、寺社、モスクなどを巡り、宗教者らに祈ってもらった。
 25日に法王が東京で執り行うミサで祭壇にともすことが決まっていたが、カトリック長崎大司教区の協力を得て、長崎でも希望の火をともす運びとなった。
 長崎市役所で会見したアースキャラバン長崎事務局長の新海智弓(ちゆみ)さん(55)は「長崎のミサに希望の火がともされることで、法王の核廃絶に向けた願いがより強く世界に発信されてほしい」と話した。

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