2020年のアメリカ野球殿堂入り投票対象者が発表 注目はジーター

日本時間11月19日、アメリカ野球殿堂は2020年の殿堂入り投票対象者の顔ぶれを発表した。最大の注目は元ヤンキースのデレク・ジーターで、有資格初年度での殿堂入りが確実視されており、今年のマリアーノ・リベラ(元ヤンキース)に続く史上2人目の満票が誕生する可能性も取り沙汰されている。投票権を持つ記者による投票は年末で締め切られ、日本時間2020年1月22日に投票結果と殿堂入り選手が発表される予定となっている。

今回から新たに投票対象者となったのは、ジーターのほか、ボビー・アブレイユ、ジョシュ・ベケット、ヒース・ベル、エリック・シャベス、アダム・ダン、ショーン・フィギンス、ラファエル・ファーカル、ジェイソン・ジアンビ、ラウル・イバニェス、ポール・コナーコ、クリフ・リー、カルロス・ペーニャ、ブラッド・ペニー、J.J.プッツ、ブライアン・ロバーツ、アルフォンゾ・ソリアーノ、ホゼ・バルベルデという顔ぶれで、合計18人。これに、引き続き投票対象となるバリー・ボンズ、ロジャー・クレメンス、トッド・ヘルトン、アンドリュー・ジョーンズ、ジェフ・ケント、アンディ・ペティット、マニー・ラミレス、スコット・ローレン、カート・シリング、ゲーリー・シェフィールド、サミー・ソーサ、オマー・ビスケル、ビリー・ワグナー、ラリー・ウォーカーの14人を加え、合計32人が今回の投票対象者となる。

殿堂入りのためには、記者投票で得票率75%以上が必要となり、最大10年まで投票対象となることができる。ただし、得票率が5%を下回ると、その翌年からは投票対象から除外される。今年は、リベラが史上初の満票で殿堂入りを決めたほか、エドガー・マルティネスは史上6人目となる投票対象最終年度での殿堂入りを達成。記者投票では、この2人に加え、マイク・ムシーナとロイ・ハラデイも選出された。

今年の得票率が54.6%だったウォーカーは、今回が10度目のチャレンジであり、記者投票での殿堂入りはラストチャンスとなる。また、いずれも今回が8度目のチャレンジとなるシリング(今年60.9%)、クレメンス(同59.5%)、ボンズ(同59.1%)の3人がどこまで得票率を伸ばすか注目だ。なお、残念ながら、今回から投票対象となった18人のなかで殿堂入りの可能性があるのはジーターのみと見られており、大半が今回限りで投票対象から除外されることになるだろう。

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