ブラック企業勤めの40代男性「家族を人質に捕られているよう。一度くらい子どもをディズニーランドに連れて行きたかった」

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ブラック企業の体験談について綴られている。

人生は一度しかない。せっかくなら楽しく生きたいものだが、本来なら経験しなくていいことをしてしまったり、それが原因で人生を狂わされてしまったりする場合もある。"ブラック企業"も経験しなくていいもののひとつだろう。キャリコネニュース読者からは、

「執拗な恫喝と土下座の強要」(40代男性、技術職)
「インフルエンザで休日出勤を強要する」(40代男性、営業職)
「勤めていた10年で2人の社員が自殺しました」(40代男性、営業職)

といった声が寄せられた。その中から今、技術職の40代男性が受けた、ケチで独裁的な社長に対する18年分の蓄積を紹介する。

「旅費の30万円は現金で俺のところに返しにこい」

男性の入社当時、会社は20代の従業員が中心だった。しかし現在の平均年齢は45歳。若手はまったく育っていない。社長や上司について「とにかく人のせいにして社員を上から責める。課長という名だけで残業ばかり。早く帰ることは許されない」という。社長や上司のミスは社員の責任になる。

会社に総務はなく、社長が兼務している。毎年夏と年末のボーナスに本来の支給額に加えて計30万円が渡されるが、このお金は社員旅行の旅費だ。社長は年末のボーナスが入ると、社員全員に「旅費の30万円は現金で俺のところに返しにこい」と言う。

社員旅行はいつも海外のため、男性が「国内にしませんか?」と社長に提案すると、「そんなものは休みを使って行け」と言われる始末。

「18年間有休も代休もくれないくせに、どこの休みで行けというんだろう。旅行自体もツアーではなく、忙しいなか社長のご機嫌をとるために、社員が現地のスポットを調べ上げてプレゼンまでさせられて、挙げ句に投票で決められる。プレゼンが良くないと文句を言われる」

「月に数千万円単位を動かしているのに、18年勤めて月給31万円」

そんな社長は2か月に1度、海外旅行を満喫する豪遊ぶり。にもかかわらず、地方にある会社の太陽光をメンテナンスする際は、「社員の休日を使って強制労働をさせられる」という。年に1度の草刈りもある。それでも全社員の給料は雀の涙だ。

「毎年4月に昇給するが、18年勤めて月給31万円。勤務年数統計での平均年収を見ても、ランク外より低い。公共機関に関わる業務を担当しており、月に数千万円単位を動かしているのに、こんな待遇はひどい」

ボーナスは額面の半分だった。それが今では年々"うなぎ下がり"で、「毎月の給料に少し色をつけた程度」と綴っている。

労基署の指導に応じて残業代を支払うも「引き出して俺のところに返しにこい」

1年前、残業代未払で、労基署による指導が入った。社長はそれに応じ、社員の口座に振り込んだ。ところが、「2、3日中に引き出して現金を俺のところに返しにこい」と言って社員全員から奪い取ったという。男性は、

「これって僕らの所得税にかかってきますよね? 家族を人質に捕られているようで毎日が辛いです。社員同士もおそらく生活にゆとりがないのでしょう。人間関係はお互いに疑心暗鬼でお互いを蹴落とそうとするようなところがある。誰も信用できない」

と当時の心境を述べる。男性には子どもが3人いる。「上の2人は高校生です。1度も1泊するような家族旅行に連れて行けないまま、もうすぐ卒業……。1度くらい子どもたちをディズニーランドにでも連れて行ってやりたかった」とこぼす。

※キャリコネニュースでは引き続き「ブラック企業経験談」「家族に対して不満がある人」に関するアンケートを募集しています。