【聞かせて】 No.635「上原 久生さん・秋吉台国際芸術村存続を求め署名活動」

 秋吉台国際芸術村(美祢市)を2019年8月に山口県が廃止か美祢市に委譲する方針を示したことに対して、保存に向けて署名活動を開始。11月18日時点でインターネット上では約750筆、署名用紙で約800筆が集まった。

 「芸術村は、音響の良いホール、研修室、スタジオ、ギャラリー、野外劇場、さらに宿泊施設を兼ね備えた世界にも類いまれな施設。主催事業『アーティスト・イン・レジデンス』では、世界50カ国以上・500人近い公募の中から選ばれた国内外の芸術家が滞在して創作活動を行っている。東京や海外からの署名もあるが、県民に建物の価値や芸術について知ってもらうきっかけになれば」と話す。

 2000年から2003年まで同芸術村の副村長を務めたことからも「芸術村にはハード・ソフト両面の良さがある。年内5千筆が目標」と意気込む。

【プロフィル】1949年宇部市生まれ、後河原在住の70歳。大学では学業の傍ら管弦楽部に所属し、チェロを演奏。卒業後、県庁に入庁。定年退職2年後の2011年から2年間アスピラート防府の館長を務める。山口日独協会副会長兼理事長。山口EU協会専務理事。

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