アストロズ・グリエル 来季の年俸830万ドル+出来高で合意

ユリ・グリエルは、アストロズと2020年までの5年契約を結んでいる。その契約最終年は、年俸を再交渉するか年俸調停のプロセスに突入するかをグリエルが選択できるオプションとなっていたが、日本時間11月19日、関係者によると、グリエルは再交渉の結果、年俸830万ドル+出来高25万ドルで来季の契約に合意。当初の契約では来季の年俸は800万ドルとなっていたが、30万ドル分の昇給を勝ち取った。

現在35歳のグリエルは、弟のルルデス・グリエルJr.(ブルージェイズ)とともにキューバから亡命したあと、2016年7月にアストロズと5年4750万ドルで契約。この年36試合に出場したあと、翌2017年からは一塁のレギュラーに定着し、強力打線の一角を担ってアストロズの地区3連覇と2017年のワールドシリーズ制覇に貢献してきた。

4年間の通算成績は、打率.293、出塁率.330、長打率.478となっており、「OPS+」では115を記録してメジャーの平均以上の打撃成績をマーク。過去2年は15本塁打、80打点前後の打撃成績にとどまっていたが、今季は自己最多の31本塁打、104打点をマークする活躍を見せ、7月には打率.408、12本塁打、31打点の大暴れで月間最優秀選手に選出された。

なお、アストロズと5年契約を交わした際の取り決めにより、グリエルは来季終了後にフリーエージェントとなる。来季終了後にはグリエルのみならず、ジョージ・スプリンガー、マイケル・ブラントリー、ジョシュ・レディック、ブラッド・ピーコック、ジェイク・マリズニックと多くの主力選手がフリーエージェントとなる予定であり、黄金期を迎えつつあるアストロズは、一部の選手との契約延長の可能性も含め、戦力の再編を迫られることになりそうだ。

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