官製談合防止法違反で市職員など逮捕 群馬・高崎

 2019年1月、群馬県高崎市が発注した指名競争入札で入札予定価格を漏らしたなどとして、官製談合防止法違反などの疑いで、群馬県警は、18日夜、高崎市の職員ら3人を逮捕した。

 官製談合防止法違反などの疑いで逮捕されたのは、高崎市企画調整課付課長の佐藤育男容疑者50歳と、ラジオ高崎社長で高崎財団副理事長の菅田明則容疑者66歳、そして高崎市の阿久澤電機社長の阿久澤茂容疑者68歳の3人。

 警察によると、3人は共謀して、2019年1月、高崎市が発注した高崎芸術劇場で使用する照明備品購入の指名競争入札で、当時、予定価格を知り得る立場だった佐藤容疑者が、菅田容疑者を通じて阿久澤容疑者に入札予定価格を漏らし、1月24日に実施された指名競争入札で、阿久澤容疑者の会社に入札させた疑いがもたれている。

 警察によると、佐藤容疑者が菅田容疑者に漏らした予定価格は税込6264万円で、阿久澤容疑者の会社が予定価格に近い税抜5680万円で落札した。

 高崎芸術劇場は9月にオープンし、菅田容疑者が芸術劇場の館長を、佐藤容疑者が副館長を務めている。

 警察では3人の認否については明らかにしていないが、19日未明から明け方にかけて市役所や高崎芸術劇場を家宅捜索し、価格が漏れた経緯を詳しく調べている。

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