大賞は愛媛の「みっちゃん大福」 おいしさと高校生の「地元愛」を評価

 全国の新聞社が推薦する地元の隠れた名品を選ぶ「こんなのあるんだ!大賞2019」(47CLUB主催)の最終審査が19日、東京・汐留の電通ホールで開かれ、投票の結果、中国・四国ブロック代表の愛媛県の「みっちゃん大福」が大賞に決まった。

 「みっちゃん大福」は四国で最も西に位置する愛媛県立三崎高校(同県伊方町)の女子生徒が町おこしを目指したのが誕生のきっかけ。地元の老舗和菓子店「うにまんじゅうの田村菓子舗」の田村義孝社長の助けを借り、試行錯誤の末、15年に誕生した。柑橘のジュースを練り込んだ餅で温州ミカンなどをくるんだ。果物由来のほど良い甘みで、優しくさわやかな味わいだ。

「みっちゃん大福」で大賞を獲得した(左から)「うにまんじゅうの田村菓子舗」の田村義孝社長、愛媛県立三崎高校生徒会長の楠彩菜さん、大西純同校教諭=19日、東京・汐留の電通ホール

 大賞の表彰を受けた田村社長は「高校の生徒たちが取り組んだ結果が認められてうれしい。自営業者は地域でまだまだ頑張っている。そんな人たちにもっとスポットを当ててほしい」と喜びを語った。同高校2年で生徒会長の楠彩菜さんは「先輩が作り上げたものを受け継ぎ、全国に紹介できた」と満足げだった。

 「地元に来て味わってほしい」という思いから、販売は町内の道の駅などと特別に47CLUBでの通販だけで行ってきた。「地元を元気にしたい高校生の熱い思いがたっぷり入っている」と田村社長は商品のもつ力を強調した。

「みっちゃん大福」

 47CLUBに参加する全国の新聞社45社が約3万6千の商品から全国6ブロックの予選で代表商品を選出。この日は販売元と推薦新聞社のプレゼンテーションと、各商品を実食などした上、投票が行われた。大賞の「みっちゃん大福」は47票、2位の「エアリーフルーツ 完熟もも」は32票、3位の「ダクタイルパン」は29票だった。(共同通信 中村彰)

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