「ハイブリット型全国意識調査」で衝撃の事実が判明!支持政党なしが○○%?! #選挙ドットコムちゃんねる 2回目の配信は今夜9時!

記念すべき1回目の配信から、MCの乙武氏とゲストで選挙プランナーの松田氏の舌好調によって、予定時間を大幅にオーバーした「選挙ドットコムちゃんねる」。

前回の記事では、その枠内の内容をダイジェストでお届けしましたが、ここでは枠内に収まりきらなかった#2のエクストラバージョン動画について、その内容をお届けします。

それは、YouTubeのチャンネル開局記念として用意した目玉企画の「ハイブリッド型全国意識調査」の結果発表&選挙のプロである松田氏のデータ分析です。

この結果については、選挙ドットコムの記事でも詳細に紹介していますが、選挙プランナー・松田氏による独自の分析も必見! その模様をダイジェストでお届けします。

>>自民党に次ぐ政党は立憲ではなくN国?!ネット調査で驚くべき結果に|選挙ドットコムリサーチ

衝撃の「ハイブリット型全国意識調査」結果発表!

大手新聞社やテレビ局が行う支持率調査では、電話調査のみで行われていますが、このたび選挙ドットコムでは初の試みとなる、電話調査とネット調査を掛け合わせたハイブリット調査を2019年11月9日・10日に全国規模で実施しました。

乙武:「そもそもこれだけネットが普及していて、固定電話を持たない人も増えているのに、大手メディアはなぜ、ネットを使った調査を行わないのか?」という素朴な疑問に対し、松田氏はこう解説します。

松田:「まず電話と言っても、多くのメディアの定例の世論調査については、近年は固定電話だけでなく携帯電話でも行っていることを押さえておきましょう。
だから『固定電話だけにかけているから、ひどく偏っている』という以前の調査方法を踏まえた批判は現在の調査には当たりません。

そしてこうした電話調査では、人間のオペレーターが直接、聞き取り調査をしていることにも注目です。
熟練した(人間の)オペレーターが、直接やり取りすることで、きちんと会話の中で年齢や性別を確認しています。
さらに、より社会全体の縮図と言えるよう、調査対象の居住地や社会的属性、年収などもバラけるようにしてサンプリングしていきます。

これに対し、ネットの調査は『パネル調査』と一般的に言われるのですが、何かしらのサービスに登録した方へのアンケート調査だったりして、ある程度、調査対象にバイアスがかかってしまうのが特徴です。

こういうところから大手マスコミは、ネット調査がまだ『世論調査』には、ネット調査があまり適していないと判断しているのではないでしょうかね」

松田:「ただし、以前は郵送、あるいは調査員が直接出向いて聞き取るという方式だった世論調査が、電話を使っての聞き取り方式になった当初は『電話なんか本当に当てになるのか?』という批判も大きかったそうなので、今は当たり前になっている電話調査になる前も変遷があったわけで、今後少しずつ変わっていくのではないでしょうかね」とも予想しています。

これを聞いて乙武さんは「じゃあ30年後とかには『え、なに、世論調査って電話でやってた時代があったの?』って言われるかもしれないってことですね?」と大胆予想。

埼玉限定の調査結果でも超バズった「ハイブリッド意識調査」

実はこのハイブリッド調査、全国調査の前哨戦として参院埼玉補選に合わせて8月にも行い、その結果を選挙ドットコムの記事として掲載したところ大反響があった企画なのです。

千葉:「多数のメディア、ネットニュース、SNSなどでも話題として取り上げられていましたが、YouTuberのKAZUYAさんなども実際のデータを上げて動画を作ってくださっていましたね」という紹介に、

乙武:「僕も見た。おもしろかったよね」と答えます。

乙武氏同様、通常の「世論調査」の結果や調査方法に違和感を抱いていた人が多かったのが、反響が大きかった一因ともいえそうですが、最大の理由はその結果。
今回の全国調査と同じ傾向となった、埼玉版の調査結果には、一般の有権者だけでなく政治家にも強い衝撃を与えた模様です。

埼玉の調査については該当記事を読んでいただくことにして、さっそく番組初出しとなった最新の全国調査の結果を発表!

埼玉での調査はこちら>>埼玉県知事選挙 序盤情勢 大野氏と青島氏が激しく競り合う(速報版)|電話調査+ネット調査

ネットでの与党支持率が、自公あわせて21.7%!野党第一党の立民は支持率3.1%?!

まずは、電話での調査による支持政党の数字が発表されました。
政党名の左の数字が電話調査での結果、青い紙で隠された右側がネット調査での結果となります。

乙武:「電話調査のほうは、まあまあ普段よく見る世論調査の結果かな~という感じですね」
松田:「電話調査に関して言うと、NHKと朝日新聞の調査に比べると、立憲の支持が若干高く出ているかなという感じですね」

しかし、ネットでの支持率結果がオープンされると、スタジオ内にどよめきが!

乙武:「えっ、自民低く~!」
千葉:「いつも見ている世論調査の数値とは、ずいぶん違いますね……」
乙武:「公明党も半減ですね。共産党は電話調査の3分の1か」
松田:「社民は1000人に2人ってことかな!? それに比べて維新は、そんなに変わりませんね」
乙武:「これは面白い。他は大きく落としても維新はネットでも支持率があんまり変わっていない」

さらに、表の右側の政党のネットでの支持率を見ていくと

乙武:「え、立憲(立民と表記)は3.1%? じゃあ維新と立民の支持率がネットではそんなに変わらないってことですね!」
松田:「これも埼玉県限定の調査結果と傾向がかなり似ていますね。埼玉の調査では当時の大手マスコミによる世論調査で支持率がかなり高かったのに対し、ネットでは4分の1、5分の1という結果になったのが、衝撃的でした」

乙武:「国民は、ネットで0.4%。これ見たら玉木さん泣いちゃうよ、また男泣きだね!」
松田:「玉木チャンネルの効果、出てないって言うか……」(松田氏)
乙武:「出てないよ、これ! 電話調査の1.0%より低い0.4%なんだから! これは玉木さんにこの件でインタビューに行きましょう! ネット調査で支持率0.4%ですけど、大丈夫ですか?って」
MC乙武さん、本気で玉木氏の男泣きシーンをゲットする気、満々です。

果たしてネット世代はN国を熱烈支持? 残り3つのネットデータでさらに衝撃の事態が!

いよいよ、注目のれいわ、N国などのネットでの支持率を発表。
やはりネットユーザーの支持は、N国に集中するのか

ネット調査では「支持政党なし」が、6割オーバー!

まずは、ハイブリッド意識調査での支持政党を尋ねる質問に「支持政党なし」と答えた割合を発表。
なんと、驚きの65.1%!

乙武:「うわっ、こんなに多いんだ。これは各政党が減らしている分の大半が、この『支持なし』に集まってきてるってことですね」

松田:「これは、電話とネット調査での大きな差ということで、埼玉のときも同じような結果になりました。ネット調査では『支持政党なし』と答える方がすごく多くなりますね」

「これ、どうしてなんですか?」という乙武さんの質問に、番組前の打ち合わせでデータの詳細を見せてもらったという松田さんは以下のように分析。

松田:「ひとつは回答者の年代の偏りということがあります。
電話調査の場合は、回答者の約半数が60代以上で、18-59歳までの方が残り半分ということで、かなり高齢者に寄っているんです。
対して、ネット調査は『グノシーリサーチ』という3000万くらいダウンロードされているアプリのユーザーを対象に行っていて、やはり若い世代が圧倒的に多いんです。
しかもあえて40代以下のデータの数を多くサンプリングするようにしていて、18~49歳までで75%の回答を占めるんです。
つまりネット調査の結果は、非常に若い世代の回答結果ということになります。

最終的には電話とネットの調査をかけあわせ、補正したうえで分析していくことになると思いますが、一般の世論調査の世代の偏りを修正するという狙いのハイブリッド調査ならではの結果ということになるんじゃないでしょうか」

乙武:「ということは、このハイブリッド調査を組み合わせることで、年代的にバランスの取れたリアルな結果が見えてくるということですね?」

松田:「まぁでも、実際の選挙結果に近いのは、電話調査のほうなんですよ」

そこで、年代的に偏りがある一般的な世論調査のほうが、年代のバランスを取ったハイブリッド調査以上に実際の選挙結果とリンクするからくりを、松田氏が詳しく解説。
実際に投票所に足を運ぶ層が、オペレーターの電話調査に真面目に答える年代層、つまり60代以降の高齢者層とほぼ重なり、電話による世論調査に回答することが少ない若年層は、選挙にあまり参加しないこと。
また同じ高齢者層でも、支持政党がある人ほど欠かさず選挙に投票し、支持政党なしと答えた方の多くがあまり選挙に行かない=政治に関心がないことなどが、その理由のようです。

ネット調査ではN国が、野党第一党に?! しかし話題性や知名度ほどには数字は伸びず

そして、注目のれいわ、N国のネット支持率を発表。

乙武:「うわ、N国は野党の立民、維新を上回っていますね。ネットではN国が野党第一党ということになるわけですか!」

松田:「埼玉の調査では、5%以上あったんですよ。これはやっぱり補選に立花氏が立候補されていたというのもあって、プラス効果が出たと思うんですけど、全国調査でもわずか0.1%差ではありますが、立民より多いって言うのは驚異ですよね」

千葉:「れいわも、私たちのような若い年代層の支持を伸ばしていますね。参院選でTwitterがとてもバズっていましたし」

松田:「他の政党が軒並み支持率を減らしているのに対し、ネット調査でれいわとN国だけが支持率を伸ばしているっていうのは、特徴的だなと思いますね」

乙武:「でも、さっき(第1回目放送ダイジェスト参照)の千葉さんの話を聞いても、みんな『N国って面白いね』ってネット調査では、支持政党として回答する人もいるけど、注目度のわりにはドカンと数字が伸びるわけでもないし、さらに本当に投票所に足を運ぶまでではないっていうか、実際の投票行動にはあまり結びついてないってことですかね」

今後も実施される予定のハイブリット全国意識調査には政治家も注目必至!

今回初となった、ハイブリット全国意識調査は驚きの結果となりました。
大きな衝撃を与えるのは一般の有権者だけではないであろうこの調査結果が、いろいろな場面で社会的に広く語られ、議論されることにより、選挙手法や政治動向、そして一般の方の選挙行動にも変化が出てくる大きなきっかけになるかもしれません。

今後も定期的に行う予定のハイブリット型全国意識調査は、要注目です!

次回は、現金49万円争奪の解散総選挙時期の大予想!? これは参加するっきゃない!

30分予定の番組枠を大きく超過して、熱く・自由奔放に番組を進行したMCの乙武氏と、選挙のプロの立場から選挙の真相を解き明かしてくれた松田氏は、今後番組でやってみたい企画として次のようなものをあげました。

乙武:「僕はいろんな政治家に話を直接、聞きたいですね。党にとらわれずいろんな方に。
共産党や公明党の政治家のインタビューってほとんどテレビじゃみないですよね。
たとえば、志位さんに『政権取る気、本当にあるんですか?』とか……」

松田:「私は、やはり公職選挙法について取り上げてほしいですね。寄付、買収などの問題も国会レベルで出てきているわけですし、今回取り上げた災害に関する件でもそうですが、古い法律だから不備も多く、現状に即さないことが多い。
私自身は今の公職選挙法には問題があるから変えていきたいと考えていますが、まずは多くの人が知らない公職選挙法の具体的な内容だとか、問題点を紹介しつつ、視聴者の方々にご意見を募ったり、議論をする中で、みんなで考える機会になるといいなあと思います。まあ、ネットで意見を募ると、絶対『選挙カーやめろ』ってことになると思うんですが(苦笑)。実際、私もやめたいんですよ、大変だから。そのあたりを変えて選挙で候補者を選びやすくするためにもぜひ、公職選挙法に注目していただきたいですね」

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