あおり 暴行容疑初適用 茨城県警、川崎の男逮捕

進路ふさぎ車体たたく

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「あおり運転」をした上、止まった車のボンネットをたたいたなどとして、稲敷署と県警交通指導課は19日、暴行の疑いで、川崎市中原区上小田中1丁目、無職、男(69)を逮捕した。同課によると、あおり運転を巡り、県警が暴行容疑で逮捕するのは初めて。男は容疑を否認している。

逮捕容疑は4月25日午前10時42分ごろ、稲敷市西代の国道51号で、同市、会社員、女性(65)が運転する乗用車に対し、自分が運転する乗用車で幅寄せや直前への割り込みなどあおり運転を数分間、約700メートルにわたって行い、赤信号で止まった女性の車の進路を交差点内に入ってふさいだ上、車を降りて女性の車のボンネットを複数回たたいた疑い。

同課によると、男の車は県内の自動車修理工場で借りた代車で、同乗者がいたとみられる。あおり運転は、被害女性との交通上のトラブルから始めた可能性がある。

事件直後、国道脇で男と女性の2人がもめていたといい、目撃者が「感情的になっている」と110番通報し、同署員が駆け付けて双方から事情を聴いた。

翌26日、女性の被害届を同署で受理。運転していた車のドライブレコーダーや国道周辺の防犯カメラの映像を解析するなどして、捜査を進めていた。

あおり運転を巡っては、警察庁が昨年1月、暴行罪や危険運転致死傷罪などあらゆる法令を駆使して捜査するよう全国の警察に指示している。守谷市の常磐自動車道で8月に起きたあおり運転殴打事件を巡り、県警はあおり運転では全国で初めて強要罪を適用。被害男性の車を無理やり停車させたなどとして、同容疑で、住所不定、会社役員、宮崎文夫容疑者(44)=傷害容疑で逮捕、処分保留で釈放=を再逮捕している。