千々石直売所が改装 有機野菜販売「タネト」オープン 古本屋も併設

幅広い世代の憩いの場に

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有機野菜などが並ぶ農産物直売所「タネト」=雲仙市千々石町

 長崎県雲仙市千々石町の農産物直売所が有機野菜を中心とした店舗「タネト」にリニューアルし、19日にオープン。約400冊の古本を販売する「ちぢわ書店」も併設し、運営者は「幅広い世代に足を運んでもらい、交流の種が生まれる場所にしたい」と目を輝かせる。
 同直売所は、市が指定管理者制度を導入して2016年から、菓子製造販売の「嘉祥(かじょう)」(同町、沖田慎太郎代表)が運営。市内農産物を販売してきたが3年目を迎え、さらに特色を出そうと改装。東京都出身で風土に根差した食材の普及活動を続ける同市小浜町の奥津爾(ちかし)さん(44)とタッグを組み、有機野菜中心の品ぞろえに転換した。
 店内には赤カブやダイコン、ひょうたんブナ(カボチャ)など無農薬の在来種を中心に約30種がずらり。1歳の次女と訪れた大村市の田渕祐子さん(37)は「安心して食べさせられる野菜ばかり。この子も伸び伸び育ちますように」と笑った。
 「ちぢわ書店」では、奥津さんが持っていたものや知人から譲り受けた本や漫画などを安値で販売する。野菜も本も「次代の子どもたちに継がせたいものを集めた場所」と奥津さん。訪れた人たちに商品説明をしながら、農家の思いを熱っぽく語る。交流の種まきは始まったばかりだ。
 営業時間は午前10時~午後6時。水曜定休。

古本に囲まれ、憩いの場でもある「ちぢわ書店」=雲仙市千々石町