「サザエは真の美人」!?加藤みどり＆天海祐希が語る国民的アニメの魅力とは？

「サザエは真の美人」!?加藤みどり＆天海祐希が語る国民的アニメの魅力とは？

国民的アニメ「サザエさん」の放送50周年を記念して、フジテレビでは11月18日からの1週間を「サザエさんウィーク」と題し、「サザエさん」に関連するさまざまな番組を放送。日曜の夕方6時半という同一の枠で50年もの長きにわたって放送し続けているアニメ番組は、世界の中でもただ一つなのだそう。

先日、「サザエさんウィーク」の発表会が開催され、アニメでフグ田サザエ役を務める加藤みどり、そして24日放送の「フジテレビ開局60周年記念・アニメ『サザエさん』放送50周年記念スペシャルドラマ企画『磯野家の人々～20年後のサザエさん～』」で、実写版のサザエさんを演じる天海祐希が登場した。

1969年10月5日に放送を開始したアニメ「サザエさん」は、50年と1日という記録で「最も長く放映されているテレビアニメ番組」としてギネス世界記録

長きにわたって続けてこられた秘訣を聞かれた加藤は、「まずは、フジテレビが50年間なくならなかったこと」と語り、場を和ませた後、「初期のアニメーションは全て手書きだったんです」とセル画を見せながら50年を振り返った。「30分の番組を完成させるのに7000枚もの絵が必要で、それから編集していく…。こうやって時間をかけて作っていただいた以上、声を入れる側が甘ったれるわけにはいかないんです。一生食べていけるだけの力をつけてもらった現場でした」と、声優の仕事に対する信念をのぞかせた。

一方、スペシャルドラマについて、天海は「サザエさんとして呼んでいただけたことが予想外でした。小さい頃から毎週日曜に見ていたので、人生を共にしてきたような感覚もあります。撮影現場では、再現されたセットを役者さんたちと探検して『見て見て！ こんなところまで！』と、話したりもして（笑）。自分たちがあのアニメの中に入れたような不思議な感覚でした」とコメント。

さらに、撮影初期に加藤に会う機会があったことも明かし、「本当にすてきなアドバイスをいただいて、それを胸に頑張りました」とほほ笑むと、「実写版サザエさん役が天海さんと聞いた時は『かっこいい！』と私も驚きました」と加藤も天海を絶賛。「実はサザエさんは美人なんですって。見た目や外見だけでなく、本当の美人は心の中が奇麗でなければいけない。だから、楽しくて明るいサザエさんは美人の典型なんだそう」と続け、天海は驚きつつも「やったー！」と笑顔に。「ぜひ日本の“美人”を見てください！」と、加藤からもドラマをアピールした。

そして、同じく24日に放送されるスペシャルアニメには、アメリカ大リーグの大谷翔平選手が登場することも発表された。思わぬ大物ゲストの発表に、「このくらいにならないと（アニメに）出られないってことですよね。いつか私も登場できるくらいになれるよう、精進したいと思います！」と意気込む天海に対し、加藤が「いえいえ、そんなことはありませんよ～！ なんってったって、天海だも～ん！」とサザエさんの声で返答。会場は温かい雰囲気に包まれた。

最後に、「スペシャルドラマでは、磯野家のみんなのそれぞれの悩み事が盛りだくさんです。どなたにもきっと同じような思いをされた経験があると思うので、身近に感じていだけるドラマだと思います。ひとときでも楽しんで見ていただけたらうれしいです」（天海）、「今でも必ず台本と絵がピシッとできて、そういう環境で仕事をさせていただけるのはありがたいことです。なんといっても、長谷川（町子）先生が強い味方でした。今まで通り、皆さんが見てくださる、お力添えをいただきたいと思っております」（加藤）とそれぞれ作品に対する思いを語り締めくくった。

取材・文／藤田真由香（フジテレビ担当）