“変顔”あいさつで笑いに包まれる場面も 画面越しにフィリピンの児童と交流 山北

スカイプの画面を通じてフィリピンの児童とあいさつする児童 =山北町立川村小学校

 海を越えて顔の見える交流をしようと、山北町立川村小学校(山北町山北)の5年生がフィリピンの私立学校とインターネット電話「スカイプ」を使った交流を続けている。両国の子どもたちが、スカイプの画面を通じて笑顔で会話。2年目となる今年は事前に自己紹介カードを交換して児童が理解を深め合うなど内容も充実させた。

 川村小の交流先は、同国ラ・トリニダッド市のリトルフラワー・チルドレンズ・ホーム学校(LFCH)。アジアやアフリカの学校へ楽器を送る活動を続けているNPO法人「子供のための国際音楽交流協会」(AIMEC)に川村小が長年協力してきた関係で、同法人に紹介された。

 毎年5年生が交流するが、本年度は事前に自己紹介カードを交換。川村小の児童とLFCHの4~6年生がそれぞれ英語の文章を共有した。

 18日のスカイプ交流は、川村小の児童約60人が数グループに分かれ、英語で日本文化を紹介。七五三や年賀状、忍者などを説明し、お手玉や羽子板などを実演した。けん玉を成功させると、LFCHの児童からも拍手が起こった。LFCHの児童らは日本から送られた鍵盤ハーモニカで演奏を披露した。

 また、LFCHの児童が自分に配られた自己紹介カードを見せると、そのカードを書いた川村小の児童がカメラの前で「ハロー」などとあいさつ。互いに“変顔”であいさつする児童もおり、それぞれの教室が笑いに包まれた。

 中村有佐(ゆうすけ)校長は「外国語の勉強も目的がないと難しい。こうした生きた経験は大事。外国人と交流する喜びを心に刻んで、英語を好きになってほしい」と期待していた。

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