レクサスは11月19日、アメリカ・ロサンゼルスで行われているロサンゼルス・オートショーにおいて、同ブランドのフラッグシップクーペ『LC500』のコンバーチブルモデルをワールドプレミアした。
LC500はラグジュアリーカーブランドであるレクサスが、飽くなき美の追求と感性を刺激する唯一無二の体験をユーザーに提供をすることを目指したクルマとして生み出した旗艦クーペで、同ブランドのラインアップの頂点に位置する1台だ。
また、モータースポーツの世界では2017年から、国内最高峰シリーズのひとつであるスーパーGT GT500クラスでレクサス陣営のベースマシンとして活躍。デビューイヤーにシリーズチャンピオンを獲得したほか、ラストイヤーとなった2019年でもシリーズを席巻し、ふたたび戴冠を果たして有終の美を飾った。
そんなLC500のコンバーチブルモデルは2019年6月、イギリスのグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで“プロトタイプ”が初登場すると、同年8月には富士スピードウェイで開催されたスーパーGT第5戦富士でもその姿を披露した。
複数回の予告を経て今回、正式発表されたニューモデルでは、ソフトトップのオープン時とクローズ時の両方で美しいシルエットとなるようなエクステリアとされたほか、インテリアでも細部までこだわり抜かれた開発が行われた。
具体的には、ソフトトップルーフと専用のパッケージを採用することで流れるようなデザインをかたち作り、同時にオープントップモデルならではの軽快な印象が与えられている。
また、ドアエンドのベルトラインをキックアップさせ、キャビンを包み込む適度なタイト感と、コンバーチブルとしての個性が際立つデザインを採用。リヤまわりではトランクの後端を跳ね上げるとともに横幅を広げることで、ダイナミックなサイドビューと後ろから見た際のワイド&ローな印象が付与されている。
インテリアはルーフを開けた際の車外からの見え方に重きが置かれ、シート表皮やトノカバーなどもエクステリアの要素として捉えながら作り込まれたという。それらを象徴するのがシート肩口のキルティングやパーフォレーションで表現したグラデーション、ヘッドレストの後部にさりげなく主張するLマークのエンボスなどだ。
時速50キロ以下での開閉が可能なソフトトップは4層構造とし優れた静粛性を実現。さらに、シワの寄らない最適な張り具合とし、クーペのような美しいルーフラインが追求された。このソフトトップとエクステリアカラー、さらに内装色は、豊富なカラーバリエーションのなかから自由に選択することが可能となっている。
走行性能においてはクーペモデルの走りをコンバーチブルモデルでも追求するため、ボディ全体が新設計された。これにより高いボディ剛性や美しいスタイリングを保ちながら、充分なラゲッジスペースの確保している。
また、床下ブレースや軽量素材を最適配置し高剛性と軽量化を両立。さらにパフォーマンスダンパーを採用することで、優れた運動性能と上質な乗り心地を実現させている。
搭載されるパワートレインは5.0リットルV8自然吸気エンジンとダイレクトシフト10ATの組み合わせで、日常的な使い方から限界域の車両コントロールまでをカバーする。レクサスではV8 NAの官能的なエンジンサウンドをより一層楽しめるよう、吸気音をキャビン内に共鳴させるサウンドジェネレーターや、より迫力のある排気音を演出する外装バルブを採用し、より気持ちの良いサウンドの作りこみにも注力したという。
レクサスLC500 コンバーチブルモデルの日本国内での発売は2020年夏頃の予定だ。