妙見祭「笠鉾」お目見え 本町アーケードに展示

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宮之町の笠鉾「菊慈童」を組み立てる地域住民ら=八代市

 八代市の八代妙見祭の神幸行列(23日)で奉納される「笠鉾[かさぼこ]」全9基のうち7基が17日、各町内で組み立てられた。22日の御夜[ごや]まで、本町アーケードに展示される。

 笠鉾は高さ4~5メートルの楼閣型で、江戸中期に登場。謡曲の登場人物や縁起の良い植物などを頂上に飾る。町内ごとに異なる豪華な装飾が施され、200~300個の部材を祭りのたびに組み立てる。

 各町内の公民館や駐車場などで、地域住民数十人がそれぞれ作業。二之町笠鉾蘇鉄保存会は声を掛け合いながら、麒麟[きりん]や鳳凰[ほうおう]などが彫られた欄間を一つ一つ丁寧にはめ込み、笠鉾「蘇鉄」を組み立てた。

 蘇鉄は胴部分に巻く水引幕[みずひきまく](1899年完成)が今年の祭りを最後に“引退”。新しい水引幕は来年3月に完成する。約30年組み立てに携わる椿功二さん(76)は「この水引幕に触れるのは今年で最後と思うと感慨深い。新しい幕を組み立て方と共に次の世代に引き継ぎたい」と話した。

 組み立てを見学するツアーもあった。(中村悠)

熊本日日新聞 2019年11月18日掲載