JR東海 新幹線車両の運転台と床下にカメラを設置、降雪時などに指令側での徐行判断を適正化

冬の東海道新幹線で起きる雪害に新たな手法で対策―――。

東海道新幹線は、冬の積雪時、走行列車で舞い上げた雪が車両床下に付着し、その付着した雪が固まりになって再び線路に落下し、落下したはずみでバラスト(砕石)が跳ね上がり車両床下機器に衝突して破損させる現象が起きる。

こうした雪害を想定して、JR東海は新たな対策を講じる。

徐行判断のさらなる適正化にむけ、50編成の運転台にカメラを新設。車両前方の画像を指令へリアルタイムに伝送し、指令側で現地状況を連続して確認する。

このカメラ確認で、よりきめ細かくタイムリーに徐行区間や速度を設定。徐行判断のさらなる適正化を図っていく。

また、4編成の車両床下にカメラを新設。このカメラで取得した着雪状況(着雪量、着雪進展の速度など)のデータと、運転台カメラなどから取得した環境条件(気象条件、線路内の積雪量など)のデータの関係性を、さまざまな気象条件で解明。

床下に設置している融雪ヒーター付フサギ板への着雪状況を確認して、引き続き効果を検証していく。

イメージ画像:JR東海
写真 記事:鉄道チャンネル編集部

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