「実は、コレ愛用してます」な自社ブランド以外の山道具を教えてください!
ブランドを背負って自社製品の広報活動に日々励んでいる各メーカーの担当者たち。しかし、プライベートな山行では、ライバルでもある他のアウトドアメーカーの製品を使うこともあるのではないでしょうか?
メーカー担当者が自社ブランドの製品をおすすめするのは当然のこと。ならば、『実は愛用している他社の製品をベタ褒めしてもらおうではないか』というのが当企画なのです。
早速、実際に使っている“自社以外”の山道具を紹介してもらうべく、担当者を直撃しました!
▼第一弾<THE NORTH FACE>を直撃!
【メーカー担当者にズバリ直撃vol. 1】 “自社ブランド以外”で愛用している山道具をベタ褒めしてください! <THE NORTH FACE編>
いつも山道具に触れている“審美眼”を持ったアウトドアメーカーの担当者たち。自身が山に行くときのウエアやギアは、どんな風に選んでいるので...
▼第二弾<LA SPORTIVA>を直撃!
【メーカー担当者にズバリ直撃vol. 2】 “自社ブランド以外”で愛用している山道具をベタ褒めしてください! <LA SPORTIVA>編
いつも山道具に触れている“審美眼”を持ったアウトドアメーカーの担当者たち。自身が山に行くときのウエアやギアは、どんな風に選んでいるので...
第三弾は、<Black Diamond>の営業担当・橋本 龍平さんがぶっちゃけ!
ズバリ、愛用している他社製品は?
橋本さん
私が愛用しているのは、<Gamin(ガーミン)>のGPSスマートウォッチ「fenix 5 Plus」です。
編集部 荻原
色んなメーカーからGPSウォッチが出ている中で、どうしてこれにしたんですか?
橋本さん
山でも普段も使いたい機能が全部詰まっていたのが「fenix 5 Plus」だったんです。
【ベタ褒めポイント①】ルート確認に便利な地図とGPSログ機能
橋本さん
僕はテレマークスキーをやるんですけど、地図が見られたり、GPSでログが取れる腕時計を探していて「fenix 5 Plus」に出会いました。
当然、紙の地形図やスマホアプリでも地図を見ますが、行動中に現在地を確認したいときに、出し入れがやはり面倒なんですよね。
編集部 荻原
腕時計ならさっと見られますもんね。
橋本さん
「fenix 5 Plus」は、日本全域の地形図と道路地図、高度データが予め収録されているので、ダウンロードする手間もないですし、カラー液晶でルートの確認もしやすいんです。
橋本さん
スマートフォンとの連携もできで、今日はどのくらいの距離を何時間行動したのか、軌跡が地図でパッと分かります。
バックカントリーのときは道じゃないところを歩いたりもするので、ログが取れると後から見返すときにも便利ですね。
編集部 荻原
スマホ連携できる時計は結構ありますけど、「fenix 5 Plus」は記録の閲覧・管理がしやすそうですね。
橋本さん
今だとスマホの地図アプリでもログをとれますが、電池の減りが気になりますよね? 時計でログが取れた方が、いざという時のためにスマホのバッテリーを温存できるという点でも便利かな。
【ベタ褒めポイント②】天候予測にも役立つABC機能
橋本さん
いわゆるABCウォッチとしても重宝していて、「高度計」「気圧計」「コンパス」の機能が優れていると思います。
編集部 荻原
登山で必要な基本情報はばっちりですね。
橋本さん
僕が特に気に入っているのは「気圧計」。12時間もしくは24時間の気圧の変化をグラフで確認できるようになっています。現場で雲の変化を見ながら天候を予測するにも、気圧の変化とあわせて予測ができるので便利なんです。
橋本さん
1つの画面で4つの情報を表示できて、そのカスタマイズ性が高いところもいいですね。山に登るときはだいたい、高度・時刻・タイム・心拍を表示しています。
編集部 荻原
知りたい情報を一目で確認できるのはいいな~。
橋本さん
山の中だと今何時なのか、何時間行動したのかを把握しておくことも大事。今どれくらい身体を使っているのかも心拍数で分かるし、すぐに地形図も出せるので、もう山で手放せません。
【ベタ褒めポイント③】日常の健康管理をサポートするライフログ機能
橋本さん
1日の消費エネルギーを計測できて、心拍計もついているので、「fenix 5 Plus」は普段のトレーニングでも使えますよ。ストレス状況なんかも分かったりします。
編集部 荻原
普段はどんな風に使っているんですか?
橋本さん
ランニングのときは距離・タイム・ラップペース・心拍を表示させたり、スピードと距離も出るので、バイクのときはサイクルコンピューター代わりにしています。
編集部 荻原
色んな使い方ができるんですね。
橋本さん
僕、1年半くらい前にひざの前十字靭帯の手術をして、1年くらいあまり運動できない期間があって。手術前と同じ生活をしていたら太ってしまうので、この時計をつけて1日の消費カロリーをチェックしながら、食べる量を調整していたんです。
そうやって気をつけていたら、手術する前よりも今の方が、7キロくらい体重が減ってるんですよね。そんな風にライフログとしても使いやすいと思います。
編集部 荻原
最初におっしゃっていた通り、まさに山でも普段も役立つ機能が満載ですね!
橋本さん
デジタルだけどアナログにもできて、TPOに合わせて表示を変えられるところも気に入っています。
橋本さん
トレーニングがてら、ランニングや自転車で通勤することもあります。自宅から8kmくらいで、ちょうどいいんです。実は、今日も走ってきました(笑)。
<Black Diamond>の今季イチオシも語らせて!
編集部 荻原
ブラックダイヤモンドの今シーズンのおすすめ商品もぜひ教えてください。
橋本さん
僕のイチオシは、これです。
トレイルランニング用パック「ディスタンス 15」
橋本さん
アメリカの有名なトレイルランナーの「ジョー・グラント」と一緒に作ったパックなんですが、いわゆるトレランパックとはちょっと違うんです。
編集部 荻原
普通のトレランパックとは違う…? それは気になります!
幅広い使い方ができる工夫が満載!
橋本さん
メッシュの内側に防水透湿素材を入れた汗抜けのいい背面パッドや、しっかり固定しつつ呼吸をしやすいように設計されたチェストベルトといったトレランパックとしての機能は充実させつつ、ピッケルホルダーがあったりと登山でも使いやすいように工夫されているんです。
編集部 荻原
見た目もクライミングパックのような印象で、シーンを選ばなそうですね。
橋本さん
サイドに3つ折りのトレッキングポールを入れられるようになっているのが大きなポイントです。通常のトレランパックだとポールのしまい場所に困るんですが、これならポールを落とさないし、使いたいときはすぐに取り出せますよ。
編集部 荻原
一見シンプルなのに、あると嬉しい機能がいっぱい!
橋本さん
ジョー・グラントが言っていたのは、僕はとにかくシンプルにしたいんだと。シンプルにするほど引っ掛かりも減るので。
特に彼はアメリカで“スクランブリング”というトレランと岩登りをミックスしたようなことをしているので、生地も擦れに強いダイニーマを使っています。
編集部 荻原
ボトルやスマホを入れるポケットもたくさんあって使いやすそうです。
橋本さん
クライミングパックを作ってきたブラックダイヤモンドだからこその、シンプルで丈夫、そして使い勝手がいいパックになっています。
LOST ARROW オンラインストア|Black Diamond ディスタンス15
愛用している山道具“ベタ褒め”リレー企画、次回は…
今回も普段はなかなか聞くことのできない、メーカー担当者が愛用している“他社製品”を知ることができました。いつも山道具に触れている審美眼を持った方々が、どんな風にギア選びをしているのか、興味深いですね!