懲りない日テレ 『イッテQ』の出演者にリスペクトなき番組作りにまたも批判殺到 祭りを捏造した反省は活かされず

これで人気番組なのだからお里が知れてしまう(画像はDVD『世界の果てまでイッテQ! Vol.1』より)

11月17日に放送された『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の2つの企画に対し、視聴者から大ブーイングが起こっています。

これまでに架空の祭りを捏造したり、独身女性を小馬鹿にするセクハラめいた番組作りをしてきた同番組。ここまでやるということは、むしろ視聴者への挑戦状ではないかと思われます。

まずはイモトアヤコさんの中国ツアーVTR。

こちらでは中国で“インスタ映え”しているとして人気のグルメが紹介されたのですが、それがなんと、女性の人形に肉を巻きつけ、ドレスに見立てた“霜降り肉ドレス”。イモトさんは「肉を取るときも、ちょっとしたドキドキ感ありますね」と言ったあと、「テレビの前のお父さんがた、どこ見たい?」などと視聴者に呼びかけつつ、肉をはがしていく行動に。

イモトさんは「大丈夫かな? 日曜夜8時、チビッ子たちもたくさん見てるけど…」と子どもたちに一応の配慮していたものの「行っちゃうよ?」と言ったあと、人形の胸部分の肉を箸でつまみあげ、はがしたあと「おおお〜! けっこう生々しい! ハダカが!」と興奮しているリアクションを取っていました。

番組のナレーションでは「このなんとも言えないサービスが男性を中心に大人気」と紹介され、イモトさんは「いいですね〜。はい次!」と笑顔でこのグルメを楽しんでいる様子を見せてました。

もう1つは、いとうあさこさんと『ガンバレルーヤ』のよしこさん、まひるさん3人のニュージーランド旅行ロケ。

こちらでは3人が現地の住民が作ったロボットを操作して戦わせるというゲームをする場面があったのですが、ひどかったのが番組側のナレーション。いとうさんがロボットの操作に疲れた様子をみせると、ナレーション&テロップはそれを「生身のババアがダウン」と表現。

他にも、いとうさんがマウントクックをトレッキングという企画で、氷河の中で150年ものの氷を使い、日本酒をロックで飲む場面があったのですが、そこでも「ババアのお気に入り」とナレーション&テロップが入るなどしていたのです。

この2つが同日に放送されたということで、放送後、ネットでは『世界の果てまでイッテQ!』の批判の嵐に。まずイモトさんの“肉ドレス”に関しては「なんでこういうのっていつも女体なんだろう。不快」「『裸にして笑う』ということのいやらしさや、善悪が分からない子どもにネタとして見せるものではない」「あの1コーナーで嫌いになりました。しばらく観たくないくらい」「肉ドレスをはぎ取るイモトがおっさん過ぎる」「肉をはがしていって、胸とかおしりの割れ目とかがでてくるんだよ? 男が楽しんでるかと思うと気持ち悪い」といった声が。

そしていとうさんの“ババアいじり”に対しては「あさこ姐さんのことババア連呼すんのやめろや」「いとうあさこさんをババァと呼ぶん、どこからもクレーム来ないんかな? 今の時代、来ても不思議じゃないけど」「いとうあさこをもっと労ってあげて」「いとうあさこさんが自分をBBAと自虐するのは飯のタネだからいいしそれを許すテレビ局も多少はいいけど、イッテQはリスペクトのない文脈でBBA連呼し過ぎじゃない?」といった声が寄せられていました。

先週の放送でも、番組内での俳優の金子貴俊さんの女性マネージャーに対する“加齢&独身いじり”がひどいとして話題になったばかりの『世界の果てまでイッテQ!』。またも視聴者に不快感を与えた形となってしまいましたが、今後、制作側の姿勢は改善されるのでしょうか…?(文◎小池ロンポワン)

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