アイ・ロボティクス、高所作業・壁面メンテナンスソリューションを第32回プラントショーでお披露目

株式会社アイ・ロボティクスは、11月20日から幕張メッセにて開催中の第32回プラントショーにて、高所作業・壁面メンテナンスソリューションを展示発表する。これまで同社は、ドローンやロボットによるプラントの内外部点検・調査、マイクロドローンによる管路内など狭隘部(きょうあいぶ)の点検・調査等を展開している。

外壁に密着して移動し洗浄・補修・探傷・打音といった物理作業が可能な壁面吸着型作業ロボットによるソリューションを開発し、国内外のプラント・倉庫・商業施設などに対しての提供を順次開始するという。

アイ・ロボティクス社ブース。このユニットに噴霧器などを実装して壁面などのメンテナンスをこなう。自立飛行はせずドローンに吊るすタイプだという。ケースに応じて自立飛行を行うドローン仕様も用意してあるとのこと さらに、ドローンやロボットの運用と組み合わせたプラント建屋メンテナンスに対するトータル・ソリューションの立案を行い実施し、従来の足場を組む高所作業工程に比べ、一般的に50%~90%(理論値)の工期短縮とコスト低減が見込まれる予定だという。

国内の大規模プラントや特殊建築物は建築から数十年を経て老朽化対策が課題となっており、沿海部に建てられていることも多いため、腐食を防ぐためにも恒常的に外壁のメンテナンスを必要とされている。

また、高所においては、足場を組んでから作業をするために、工期が長くなることや、労働人口減少による職人不足が課題として挙げられており、抜本的な対策が求められている。 更に強風などによる足場倒壊、ゴンドラの落下等の事故は、国内のみならず世界各地で頻繁に起きており、高所作業におけるテクノロジーを活用した代替ソリューションが求められている。

アイ・ロボティクスではいち早くこの課題を解決する革新的な高所作業ロボットの開発を行い今回の発表に至ったという。

壁面メンテナンスソリューションの特徴

■高さ20m超の壁面に接触しての作業が可能

独自の吊り下げ式ウインチ機構と壁面吸着機構、及び役務作業機材や制御プログラム等の組み合わせ(特許申請中)により、従来は足場が必要だった20m以上の高所においても遠隔・プログラム操作によりスムーズに物理検査・洗浄・補修などの作業が可能。

■ドローンとの組み合わせ作業が可能

屋上への侵入が難しい建屋の壁面においては、上空に飛行させた特殊ドローンにより壁面吸着作業機の上下左右の移動を補助して運用することが可能。

※実際の作業内容は現場により異なる

■特殊な飛行申請を必要としない作業

独自の吊り下げ機構と壁面吸着機構の組み合わせ(特許出願中)により、 特殊な飛行申請を不要とし、安全かつ確実に作業を遂行することが可能に。従来は飛行申請に手間が掛かった都市部でのドローン検査作業も壁面吸着型ロボットを利用することにより飛行申請の手間が大幅に減免される。

■独自の保険カバー

三井住友海上との連携により、 アイ・ロボティクスの提供するサービスには対物10億円の補償が付加

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