「強硬」「評価できる」 安倍首相在任最長 県民、反発や期待

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 安倍晋三首相の通算在職日数が20日、計2887日となり歴代最長記録を塗り替えた。県民からは基地建設を強行してきたことへの反発の声が上がり、「何もしない人」などと、形だけの記録更新を批判した。一方、実行力を評価する声や国民が選んだ責任もあるとして、自戒する声も聞こえてきた。

 辺野古新基地建設に反対する写真家の山本英夫さん(68)=名護市=は「閣議決定で辺野古に臨時制限区域を設けるなど、実力で市民を排除してきた。これほど強硬な首相はいなかった。安倍氏が首相でいる限り、新基地阻止の闘いは厳しい。このままでいいのか、国民はもっと考えてほしい」と訴えた。

 「政治に詳しくはないが、戦後、自民党がほぼ政権を独占していることは分かる」と話すのは主婦の上間梨菜さん(26)=読谷村。「安倍首相の長期政権を許しているのは結局、国民がそれを支持しているからだ」と指摘。「私たち若者ももっと政治に関心を持たないといけない」と話した。

 新里光男さん(67)=宮古島市=は「最長と言うが、政策などで生活者の目線から見て、これといった成果がないように思う。在職の期間の長さをどうこう言うより、きちんと国民に向き合ってほしい」と指摘した。

 保育士の神垣友美さん(43)=南城市=は記録を塗り替えた背景に「辺野古の基地建設強行など、強い力で押さえ付けている印象がある」と指摘。同時に「選んでいる責任もあるのでは」との見方も示した。

 竹富町小浜島の竹本真良さん(82)=農業=は「ワンマンが過ぎるところはあると思うが、これだけ長い間務めているのはすごいことだろう。八重山への自衛隊配備には反対も多いが、私は賛成なので、現政権になって進んでいることは評価できる」と話した。

 無職の60代男性=豊見城市=は「政権運営ができるようなほかの政党がないので現政権に頑張ってもらいたい」と期待を示した。一方で「税金で引かれるお金が多く、年金だけでは生活が苦しい。防衛費に使うお金があるなら、国民にもっとお金を回してほしい」と求めた。