農漁共存へ 開門調査を 雲仙で被害を語る会

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漁場環境の悪化を訴える漁業者=雲仙市、瑞穂町公民館

 国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防排水門の開門調査を求める本県、佐賀県の漁業者や干拓農地の営農者らが19日夜、雲仙市瑞穂町で被害を語る会を開いた。約40人が漁業と農業の共存に向けて、開門調査を求める運動強化を確認した。
 来年3月、長崎地裁で判決が予定されている即時開門訴訟の原告らが企画。
 元営農者は農地の排水不良や冷害で作物が育たず、撤退を余儀なくされた悔しさを明かした。諫早市小長井町の漁業者は9月の台風後、主力の養殖カキがへい死した状況に触れ、「底質が悪化し、漁業が続けられる状況でない」と語った。
 2010年の開門確定判決の原告の一人は、開門せずに100億円の漁業振興基金で和解を目指す国に対し、「開門調査しない前提の和解協議は応じない」と強調した。