ヤンキースがエルズベリーを解雇 故障続きのバードはDFAに

日本時間11月21日、ヤンキースはルール5ドラフトに関する有望株のプロテクトに伴うロースター変更のなかで、ジャコビー・エルズベリーを解雇、グレッグ・バードをDFAとしたことを発表した。両選手とも近年は相次ぐ故障により、まともに試合に出場できないシーズンが続いており、ヤンキースは両選手の復活に賭けるよりも有望株のプロテクトを優先する形となった。

ヤンキースはルール5ドラフト対策として、外野手のエステバン・フロリアル、いずれも右腕のデイビー・ガルシア、ルイス・ギル、ブルックス・クリスキー、ルイス・メディーナ、ニック・ネルソン、ミゲル・ヤフレを40人枠に登録。これらの有望株の枠を空けるために、エルズベリーが解雇、バードとネスター・コルテスJr.がDFAとなった。

エルズベリーは、2013年オフに7年1億5300万ドルの大型契約でレッドソックスからヤンキースに加入したものの、移籍後はキャリア平均のOPS.760を1度も上回ることができず、2018年以降は故障の影響もあってメジャーどころかマイナーでの出場機会もなし。いわゆる「不良債権」と化していた。レッドソックス時代に3度の盗塁王に輝き、2011年には打率.321、32本塁打、105打点、39盗塁、OPS.928の大活躍でMVP投票2位にランクインしたスター外野手だったが、その輝きをヤンキースで見せることなく、チームを去ることになった。

一方のバードは、デビューした2015年に46試合で11本塁打を放ち、次代の主砲として大きな期待を背負ったが、こちらも相次ぐ故障の影響により、2016年を全休するなど100試合以上に出場したシーズンは1度もなかった。2017年は48試合で9本塁打、2018年は82試合で11本塁打と随所に持ち前の長打力を発揮したものの、打率は10試合のみの出場に終わった今季も含めて3年連続で1割台。次代の主砲という大きな期待に応えることはできなかった。

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