ジャマイカ人の旅立ち 晩夏鉄道旅顛末記8【50代から始めた鉄道趣味】154

この日、2019年8月22日の予定は、山田線で到着した盛岡駅から青森駅に移動して津軽線に乗るというものでした。奇跡的に津軽線は曇っていましたが降雨は無く、久しぶりに三厩駅まで往復しました。新しくできた新中小国信号場も撮影できました。JR貨物の貨物列車が青函トンネルに行く分岐点の信号場です。ここまでが電化されています。蟹田駅~三厩駅間は改めて【非電化路線に乗ろう】で取り上げます。

青森の夜は、15年来親しくしている「はた善」で店主の畠中さんと久闊を叙して美味しい肴、フジツボや鮑の煮こごり、大トロの刺身などをいただきました。このお店も別稿でいずれ紹介したいと思います。コンビニ袋にはサイフやノート、スマホが入っています。

明けて2019年8月23日は川部駅から五能線各駅停車で東能代駅まで行きます。川部駅には何度も来ていますが木造駅舎を撮影していなかったので、今回撮ろうと考えました。青森駅から川部駅に行くには9:52発の奥羽本線弘前行で10:32に川部駅着で7分後の10:39五能線深浦行に乗り換えます。

しかし、7分間では駅舎を撮るには微妙に時間が短いのです。せめて10分は欲しい。この1本前の弘前行は7:56発で川部駅に8:30に着いてしまいます。五能線に乗るまで2時間以上あって、流石に手持ち無沙汰です。何しろ川部の駅前には居酒屋(夜しか開いていません)と旅館しか無いのです。駅舎を撮るには10~15分あれば十分です。

また五能線も「リゾートしらかみ」という快速列車を除くと5:55の鰺ヶ沢行の次が10:39の深浦行なのです。その次の12:55発の深浦行まで待つと言うコトも考えました。これだと深浦駅に15時着です。深浦発の各駅停車東能代行は20:11まで5時間以上ないのです。しかも夜なので前面展望は撮れません。

そこで考えたのが、9:08発の特急つがる2号で9:38に弘前まで行って、9:53の奥羽本線青森行で川部に戻ると9:59なのです。これなら五能線深浦行まで40分の時間が確保できます。青春18きっぷで特急列車には乗車できませんから余計に1190円の出費になりますが、川部駅前で便々と2時間以上を過ごすよりは合理的ですし、その後、東能代駅まで4時間近く立ちっぱなしで前面展望を撮る体力も維持できそうです。

ということで青森駅の八甲田(駅そば)で朝食を食べて、特急つがる2号に乗って弘前駅まで行きました。

無事に川部駅舎を撮影。

五能線は起点が東能代駅、終点がこの川部駅です。路線距離147.2kmに43駅があります。全線単線・非電化です。

五能線は川部駅からですが、全ての列車がいったん弘前まで行って戻ってきます。五能線はキハ40系の牙城でしたが2020年度からは全く新しいJR東日本のGV-E400系気動車に置き換えられてしまう予定なのです。それで、天候が不穏でしたがキハ40系に乗りたかったのです。

川部駅10:39発の深浦行に乗ります。しかし、昨日に続いて大問題が出来。弘前駅で聞いたのは「大雨で五能線深浦行は鰺ヶ沢までの運転になります。東能代~深浦間は運転を見合わせています。」という情報。川根駅では駅員さんが「鰺ヶ沢止まりじゃなくなったみたいですね。深浦までは行くと思います。その先が不通になっても、たぶん代行バスが出るから東能代駅までは行けると思いますうよ」という暖かいお言葉。

そこはジャマイカ人の筆者(じゃ・まぁ・いっか)、深浦行に乗りました。

電化された奥羽本線の複線に対して五能線は非電化。右の草の生えている方にゆきます。

一応架線はポイントの部分まである様です。

しかし、行方には暗雲が・・・。

最初の駅予告票です。

結果的に東能代まで運行されることになりますが、そうそう平穏にはいかないのです。

(写真・記事/住田至朗)

© 株式会社エキスプレス