W杯が縁、釜石でラグビー交流 小田原のスクール児童

オーストラリアチームと対戦する小田原ラグビースクールの選手たち=釜石鵜住居復興スタジアム(小田原市提供)

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で試合会場となった釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアム(岩手県釜石市)で、小田原ラグビースクール所属の小学5、6年生9人が、地元小学生らと試合を行った。W杯の事前キャンプを神奈川県小田原市で実施した「オーストラリア」が、子どもたちの交流につながった。

 スクール生が参加した小学生タグラグビー大会は、東日本大震災で被災した東北3県で取り組む「復興ありがとうホストタウン事業」の一環。“ラグビーの街”釜石市のロータリークラブが主催し、同市などが共催した。

 ホストタウンに登録されている釜石市が交流相手とするオーストラリアの小学生を招待。同国代表がW杯で事前キャンプを張り、東京五輪でもホストタウンとなっている小田原市のスクール生も招かれた。

 小田原の子どもたちは16、17日の日程で釜石を訪れた。16日は同スタジアムを見学し、近くにある震災の伝承施設で被災者の話を聞いた後、歓迎レセプションに出席。17日のタグラグビー大会に出場した。

 大会には釜石やオーストラリアなど約20チームの計130人ほどが参加。小田原ラグビースクールの生徒は約60試合を戦った。子どもたちはW杯で使われた青々とした芝のスタジアムに興奮、一心に楕円(だえん)球を追い掛けた。

© 株式会社神奈川新聞社