【プレミアリーグ】ポチェティーノ解任から12時間後にモウリーニョ就任…疾風の監督交代劇の裏で何が起きたのか

マウリシオ・ポチェティーノ監督を解任してわずか12時間も経たないうちに、トッテナム・ホットスパーはジョゼ・モウリーニョ就任を発表。疾風のような1日を過ごしたトッテナムだったが、どのようにしてモウリーニョとの契約に至ったのか。その裏側には敏腕代理人の働きがあった。

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・どうやってモウリーニョとトッテナムは契約に至った?
両間の交渉にはイスラエル人の敏腕代理人ピニ・ザハーニ氏が仲介人を務めた。ザハーニ氏はネイマールをサッカー史上最高額でパリ・サンジェルマンに移籍させたスーパーエージェントで、トッテナムのダニエル・レビー会長をクラブの財政面で好転できると確信させたきっかけに。3週間前にはトッテナムとザハーニ氏の話し合いが始まっており、モウリーニョの戦術や移籍市場での補強費についてここ2週間で詰めていったようだ。

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・なぜトッテナムはモウリーニョを選んだ?
ザハーニ氏はモウリーニョがここ数ヶ月でレアル・マドリード復帰に近づいていた事を把握していたものの、ポチェティーノ監督の不振でトッテナム行きの可能性を見出していたよう。15年前にモウリーニョをチェルシーに連れてきたザハーニ氏は、ポルトガル人監督がプレミアリーグ復帰を望んでいることを知っており、慣れ親しんだロンドンに帰れると“スペシャル・ワン”に言及。トッテナムにも、勝者のメンタリティを植え付けるにはモウリーニョが最適だと伝えたようだ。

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・ポチェティーノ監督とトッテナムの間に何が起こった?
2014年の就任からチームのクオリティを高め、昨シーズンはUEFAチャンピオンズリーグ決勝に導いたポチェティーノ前監督。しかし、ここ数ヶ月でクラブとの関係は悪化の一途と辿っていたようだ。CL決勝を最後にポチェティーノ監督はトッテナムを去ると示唆し、これがチーム全体の士気を下げることに。今シーズンのチームの雰囲気は悪く、ポチェティーノ監督と主力選手の関係も悪化。険悪はムードはリーグの結果にも表れ、8月にホームで敗れたニューカッスル・ユナイテッド戦の時点で、解任への動きが始まっていたようだ。

モウリーニョ電撃就任の裏側で何が起こっていたのか

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