首長が自分で決めた「多選禁止」を破るのってアリ? #選挙ドットコムちゃんねる 第2回

選挙という固めのテーマながら、異色MC乙武氏の起用も注目を集め、大きな反響があった第1回「選挙ドットコムちゃんねる」。
第2回の今回も最新の選挙の話題に、乙武氏の禁断のツッコミが連打で炸裂!

選挙や政治にほとんど関心がないという人も「うんうん」と納得したり「そうなんだー」と発見したり、アブない発言に爆笑できちゃう政治エンターテインメント番組、第2回のダイジェストはこちらです。

乙武氏が自民党本部を直撃! 党広報本部長の平沢勝栄氏インタビュー、近日公開!

第2回番組でも予告されていた、MC乙武さんの自民党本部直撃の話題から、今回の番組はスタート。
有名政治家として知られていながら、大手マスコミではなかなか見ることのない平沢氏へのロングインタビューは、自身の選挙の強さの理由や、党としての広報活動などについて、大胆な乙武氏にしか聞けない切り込みスタイルで異例な展開に。
こちらも、順次公開していきますので、お楽しみに。

>>乙武が平沢勝栄氏に聞く!#1|行きつけの理容室は10件以上!野党系の会合にも積極的に行ったら当選8回?

初回配信の反響としては「乙武さんの話が面白い!」、「(アシスタントの)千葉ちゃんかわいい」など、好意的なものが多かったのですが、第1回に続き、今回もゲストの選挙プランナー松田さんには、周囲から「話が長い!」とクレームも……。

松田:「でも選挙についてわかりやすく話すと、どうしても長くなっちゃうんですよね」と微妙にへこむポーズを取りつつも、今回もしゃべり倒す気満々。全然メゲてません。
乙武さんに負けないくらいキャラ、立ってます!

「我孫子市は取る!」N国立花氏の宣言が外れた我孫子市議選。「N国は徐々に退潮の兆し」という声も?

最近あった選挙についてお伝えする「選トピ」で、まず取り上げたのは、我孫子市議会議員選挙

定数24に対し、30人が立候補して熾烈な争いを繰り広げたこの選挙は、N国党首の立花氏が何度も現地に応援に入り「我孫子市は(議席を)取る!」と宣言していたことなどから、大きな注目を集めました。

政党公認候補としては自民4、公明4、共産2、維新2、立民1、社民1、N国1人が立候補しましたが、N国の候補者は、次点で涙を呑む結果に。

乙武:「勝算があって、議席が取れなかったっていうのはN国にとって痛手ですね」と水を向けると、

松田:「次点ですから一定の支持が集まっていたのは事実ですが、当選には届きませんでしたね。この状況を維新のおときた駿参院議員が、ブログで『N国の勢いは退潮傾向にあるんじゃないか』と指摘されて、話題になりました」と答える松田氏。

そして、大阪や関西では多くの支持を集めるものの、関東ではなかなか支持が伸ばせないのが課題だった維新の党公認候補は、2名が当選。
これについては「この前の参院選でも維新は東京都で議席を取りましたし、全国規模でも徐々に議席が取れるようになってきて、関東でも支持基盤を形成しつつありますね」と評価。

圧倒的に選挙に強い公明党。だが、将来的には? 10年、20年後の選挙結果は、大多数が無党派層の若年層をどの党が取り込むかがカギに!

乙武:「自民が4人当選したのと互角の結果を出したのが公明党。党の規模からみても公明党は強いですね」という感想に、松田氏は公明党の強さの秘密について解説。

松田:「公明党は選挙業界的に言うと最強の組織。統一地方選挙などでも何百人、千人以上とかの候補者を立てて、全員当選させるという奇跡のような『パーフェクトゲーム』を、公明党は何回もやっているんです。
公明公認の立候補者の当選確率は99%くらいじゃないですかね。

17日で結党55周年だということですが、歴史がある中で非常に選挙に強い、というのが公明党の大きなブランド力。
支持者が非常に熱心に活動されますし、詳しくはわからないんですが入念に事前の調査というか選挙区の分析をして、当選する人数しか出してこない。
そこはしっかりやられている印象がありますね」

ここでMC乙武さんから、問題提起が。

乙武:「でも僕は、公明党の未来に少し気になることがあるんです。
やっぱり党の性質上、無党派を取り込むっていうのはなかなかむずかしいでしょ。
高齢化で年々、学会員や党の支持者が減ってきているということを考えると、将来的に、この選挙での強さを維持していけるのかって」

松田:「支持層の高齢化問題は、公明党支持者や学会員だけではなくて、連合や自民党の支持層も同じで、全般的に言われていることなんですよ。
それぞれがどういう風に若い層に支持を広げていくかというのは、共通の課題としてありますね。
先週取り上げたネット調査などでも若い層は無党派が圧倒的に多いですから、今後一体どこが彼らにリーチできるかってところで、十年先、二十年先の選挙結果は大きく変わっていくと思います」

現状は人口の高齢化によって、盤石に見える与党支持基盤も、将来は逆にその基盤の大多数を占める今の高齢者が亡くなっていきます。
今後は若年層の多くを占める無党派層の取り込みを巡って、与野党入り乱れての大戦国時代に突入するかも!

「桜を見る会」の高知県知事選挙への影響は?

続いては、先週も取り上げた11月24日投開票の高知県知事選挙の話題に。

乙武:「前回は、松田さんがダウンタウン対決で、浜田さん当選と予想されていましたが、どうですか選挙戦が1週間経過して?」

松田:「ちょっとね、例の『桜を見る会』の影響が出てきているんじゃないかというのがあって。浜田さんは自民党推薦、松田さんは野党共闘なんで……」

ちょっと弱気な松田氏に、乙武さんは悪魔の囁き。

乙武:「じゃ、変える? 今なら変えてもいいよ!」(爆笑)
松田:「え、うーん。え~変えてもいいんですか?  いやいや。……悩ましいんですけど」
と長考の結果、松田さんが出した答えは「浜田氏の当選」。

やはり現職の知事が浜田さんを後継指名して全面的に応援していることと、国政の対決を県政の選挙に持ち込むことに対して反感を抱く有権者がかなり多いことを理由に挙げていました。

乙武:「じゃあ、浜田さんでファイナルアンサー?」
松田:「ファイナルアンサー!! だけどこれ来週(高知県知事選投開票後)が怖いなあ……」

千葉:「次回のこの番組では、結果がお伝えできるので楽しみですね(ニッコリ)」。
アシスタントの千葉さんも、番組のテイストにすっかりなじんできました。

高知県知事選と同日投開票の高知市長選は、5人の立候補者による激戦に

高知県知事選と同日に行われることになった、高知市長選挙は、5期目を目指す現職に4人の候補が挑戦する構図に。
挑戦者となる候補も実力のある政治家揃いということで激戦が予想されていますが、MC乙武氏は意外なポイントに注目!

乙武:「え、現職の岡崎さんは5期目を目指すの? 今まで16年もやって、まだやりたいんですか?
逆に言うとさ、16年やってやりたいことがいまだに実現できてないのかっていう見方もありますよね? 長い分実績があると思われがちだけど、そう考えると能力ないんじゃないの、っていう(爆笑)」

松田:「まあ、実際そういう批判はありますね。
自民も公民も、多選については問題意識を持っていて、3期までとか4期までとか一定の多選に関する基準を設けているんです。
なので今回、自民・公民ともに党としては自由投票という選択をしています。
ただ、自民党や公明党所属の市会議員さんの一定数が、現職の岡崎さんの応援をされていて、票が割れているという形です。
さらに、立民・国民・社民の県連も岡崎さんを推薦していて、そこに一部の自民・公民が加わってと呉越同舟な状況ですね。
知事選とは立場が違って、市長選では相乗り、というねじれ現象も生まれています」

松田:「別の見方をすると、現職がこうした事情で弱くなっているからこそ、これだけの対立候補が出てくるんです。
現職が強かったら誰も勝てないから、そもそも立候補しない。挑戦する候補者はこうした状況を読んで『勝機あり』とみているというわけですね」

自分が作った「多選禁止条例」を、市長自らが無視する理由とは?

ここでまたまた乙武さんが、バズり必須の問題提起。
乙武:「よく新たに市長になる方とかが『多選禁止条例』みたいのを作るじゃないですか。でも、自分の当選が重なってくると、自分が作った条例なのに思いっきり無視して、出てきますよね?
あれ、なんなんですか? 恥ずかしくないのかな? 市長って、そんなにオイシイの?」

松田:「いや~なんなんでしょうね。最初は本気でそういうつもりだったんだけど、なってみるとやりがいがあるとか、周囲の人に押されてとか、人が変わってしまうとかね……。もちろん恥ずかしいと思いますけど。

でも面白いんですが『3期まで』と言いながらもう一期やった方っていうのは何人かいて、これはまだ有権者も理解する。
だけどねー、さらにもう1回、5期目とかになるとね。僕の知っている限りはみんな落選していて。
中野区長も3期目でやめるって言って続けて、5期目で落選。11月10日に行われた阿南市市長選でも、3期までのはずが5期目も出て落選してますね」

乙武:「じゃあ、有権者も『泣きの1回』までは許すけど、もっとやりたいとか言い出すと『もうええわ!』ってなるんだ。面白いね!」

松田:「だから自分の任期をどうこうするってことは、最初から言わない方がいいんじゃないのって思います。いわずにスパッとやめるほうが断然、カッコいい。
大津市の越直美市長は、女性で全国最年少の市長になられた方ですが、2期目で『もうやめます』って宣言出して。あえて口には出さなかったけど、最初から2期でやめると決めて一生懸命仕事をされてたそうです。で2期目が終わったところですがすがしく退かれた」

乙武:「そのほうが、次のキャリアにつながりやすいですよね」

松田氏の解説に納得しつつも、またまた松田氏にこの高知市長選の結果予想を迫る乙武さん。
乙武:あ、大事なこと聞くの忘れてた。……で、誰?

松田さんの注目予想と、興味深いその根拠については番組でご確認ください。

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