令和「大嘗祭」の記録、写真で振り返る

〝一世一度の重要祭祀〟、大嘗宮一般公開は12月8日まで

©株式会社全国新聞ネット

「悠紀殿供饌の儀」が営まれる大嘗宮=11月14日午後8時52分、皇居・東御苑(代表撮影)

 皇位継承に伴う「大嘗祭」の舞台となった「大嘗宮」の一般参観が21日、皇居・東御苑で始まった。14日夜~15日未明に営まれた「大嘗宮の儀」では天皇陛下が五穀豊穣や国と国民の安寧を祈られた。その様子はテレビで生中継されるなど大々的に取り上げられたが、大嘗祭に関連する儀式などは、半年前から行われてきた。

 7世紀後半に起源を有するという大嘗祭。歴史的、宗教・文化的な側面が注目される一方で、関連費用として総額20億円超が充てられた点など、多方面から取り上げられてきた。

 前回、平成時に行われたのは1990年。令和となり、およそ30年ぶりに挙行された「一世一度の重要祭祀」の記録を、写真を中心に振り返る。

 【斎田点定の儀】(5月13日)

「斎田点定の儀」を行うため、皇居・宮中三殿の神殿前に設けられた斎舎に入る掌典=5月13日午前(宮内庁提供)

 大嘗祭で使うコメの産地を占う儀式。カメの甲羅を使った占い「亀卜」の結果、コメを育てるための「斎田」を設ける都道府県を栃木と京都に決めた。

 【大嘗宮地鎮祭】(7月26日)

大嘗宮の建設予定地で行われた地鎮祭=7月26日午前、皇居・東御苑

 祭祀を担う掌典が装束姿で、大嘗祭の中心儀式「大嘗宮の儀」が営まれる悠紀殿と主基殿の建設予定地にコメや酒などを供え、工事の無事を祈る祝詞を読み上げた。その後、両殿の予定地に絹布などをそれぞれ埋めた。

皇居・東御苑で建設工事が進む、皇位継承の重要祭祀「大嘗祭」の舞台となる大嘗宮=9月17日(共同通信社ヘリから)

 【斎田抜穂前一日大祓(ぜんいちにちおおはらい)】(9月26日)

鬼怒川のほとりで行われた「斎田抜穂前一日大祓」=9月26日午後、栃木県高根沢町

 大嘗祭に使うコメの収穫儀式「斎田抜穂の儀」を翌日に控え、斎田がある栃木県高根沢町と京都府南丹市で、儀式参列者が身を清めた。

 【斎田抜穂の儀】(9月27日)

「大嘗祭」で使うコメを収穫する「斎田抜穂の儀」=9月27日午前、京都府南丹市

 栃木県高根沢町と京都府南丹市の斎田で、大嘗祭で使うコメを収穫する儀式。各産地の銘柄は「とちぎの星」と「キヌヒカリ」。

 【新穀供納】(10月15日)

天皇陛下の皇位継承に伴う重要祭祀「大嘗祭」に使うコメを納める行事「新穀供納」=10月15日午前、皇居・東御苑

 大嘗祭に使う栃木県高根沢町と京都府南丹市の「斎田」で収穫したコメを納める行事。皇居・東御苑で建設中の大嘗宮の一角で行われた。

 【勅使発遣の儀】(11月8日)

伊勢神宮に使者を派遣する「勅使発遣の儀」に臨まれる天皇陛下=11月8日午前、皇居・宮殿(宮内庁提供)

 大嘗祭を行うことを報告するため、伊勢神宮(三重県伊勢市)に使者の勅使を派遣する儀式。古式装束姿の天皇陛下が、伊勢神宮で読み上げる「御祭文(ごさいもん)」を勅使に託した。

奉納品が入った辛櫃を先頭に伊勢神宮の参道を進む天皇陛下の勅使(左端から2人目)ら=11月14日午後、三重県伊勢市

 【大嘗宮の儀】(11月14~15日)

「悠紀殿供饌の儀」のため、純白の祭服で大嘗宮の悠紀殿に向かわれる天皇陛下=11月14日午後6時34分、皇居・東御苑

 即位した天皇が五穀豊穣や国の安寧を祈る儀式で「秘事」とされる。

「主基殿供饌の儀」のため、大嘗宮の帳殿に向かわれる皇后さま=11月15日午前0時33分、皇居・東御苑(代表撮影)

 【大饗の儀】(11月16、18日)

大饗の儀であいさつされる天皇陛下=11月16日午後、宮殿・豊明殿(代表撮影)

「大嘗宮の儀」が終わり、皇居・宮殿で、天皇、皇后両陛下が儀式の参列者と酒食を共にされる祝宴。平成時は2日続けて計3回催されたが、天皇、皇后両陛下の負担を考慮し、2回に減らした。

「大嘗祭」の舞台となった大嘗宮の一般参観が始まり、皇居・東御苑を訪れた大勢の人たち=11月21日午前

 一般参観の入場時間は午前9時から午後3時まで。12月8日まで公開された大嘗宮はその後、取り壊される。即位関連の皇室行事は今後も続き、11月下旬からは伊勢神宮や昭和以前4代の天皇陵への参拝なども控えている。(構成、共同通信=松森好巨)