カトリック長崎大司教区の古巣馨(かおる)神父(64)は20日、長崎市内で講演し、24日に同市を訪問するローマ法王フランシスコの日本に対する強い思い入れなどを紹介した。
古巣神父は五島市の奈留島出身。1981年、ローマ法王として初来日した故ヨハネ・パウロ2世によって長崎で叙階された司祭の一人。
古巣神父は、フランシスコが長崎で発するメッセージについて、長崎で感じたことや、自殺、孤独死などが目立つ日本の問題も踏まえるのではないかと予想。「日々の深い祈りとインスピレーションから生まれてくるだろう」と語った。
イエズス会出身のフランシスコが23歳の時、同会の故ペドロ・アルペ日本管区長から、日本にキリスト教を伝えた同会宣教師フランシスコ・ザビエルや原爆の話を聞いて日本宣教を志したが、体調の問題で断念したというエピソードを紹介。「日本への思い入れは他の国よりも強いだろう。(来日で)法王の夢がかなう」と述べた。
講演は長崎文献社が主催したフォーラムの一環。約130人が参加した。
「日本への思い強い」 古巣神父が講演 長崎文献社フォーラム
- Published
- 2019/11/22 00:01 (JST)
- Updated
- 2019/11/22 10:11 (JST)
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