山田村長発言に批判 東海第2原発再稼働容認? 専門誌の対談記事

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住民グループの質問に答える山田修村長=21日午後、東海村役場

日本原子力発電(原電)東海第2原発が立地する東海村の山田修村長が、原子力専門誌の記事の中で、東海第2と同じタイプの沸騰水型軽水炉(BWR)について「しっかりと再稼働していく必要がある」などと述べたことについて、村内から批判が出ている。東海第2の再稼働を容認すると受け取れる発言として、原発に反対する住民グループが21日、村役場を訪れ、真意をただした。山田村長は「東海第2のことを言っているわけではない。BWR全般のことを申し上げた」とし、東海第2の再稼働について「判断していない」と釈明した。

専門誌は「エナジー・フォー・ザ・フューチャー」(ナショナルピーアール社)。東京電力柏崎刈羽原発のある新潟県刈羽村の品田宏夫村長との対談記事で、テーマは「BWRの再稼働」だった。山田村長によると、対談は8月下旬に行われたという。

記事の中で、山田村長は「BWRについても、しっかりと再稼働していく必要があると思っています」と発言。「自分にとっては(原発は)必要ないという人は、全ての外部電源を遮断して自家発電だけで生活してもらわなくてはいけない。自宅から一歩も出てはいけない」と述べていた。

同日は住民グループ「原発いらない茨城アクション実行委員会」が、山田村長と面会し一連の発言の見解を求めた。再稼働発言に関し、山田村長は「BWR全般のことを申し上げた。前から原子力発電は否定しない考えを持っており、BWRだけを排除する考えはない」と答えた。一方で「自宅から一歩も出てはいけない」と述べたことについては「行き過ぎた発言で配慮が足りなかった。反省している」と陳謝した。東海第2の再稼働の是非は「まだ決まっていない。(原発を)推進するなんて思っていない。まだ慎重に判断しなくてはならない」とした。

面談後、実行委員会事務局で元村議の相沢一正さん(77)は報道陣に「雑誌での発言は本音だと思っている」と語った。(斉藤明成)

■専門誌での山田村長の主な発言

今後を考えると、社会インフラとしての安定的な電力の供給は絶対に欠かせないことですから、BWRについても、しっかりと再稼働していく必要があると思っています。

新規制基準ができて、ものすごい安全対策が二重、三重にできているのですから、論理的に考えれば、時間的なものも含めて、同じような事故はまず起こらないと思うはずです。

(原発が必要ないと)そうおっしゃる人は、全ての外部電源を遮断して自家発電だけで生活してもらわなくてはいけない。そして社会に出て電車に乗ろうとしたら、それは社会インフラの電気を使うことになるので、自宅から一歩も出てはいけない。そんな生活をするのは無理ですよ。