Wソックスがグランダルを獲得 球団史上最高額の4年7300万ドル

日本時間11月22日、ホワイトソックスはフリーエージェントの捕手、ヤスマニ・グランダルと4年7300万ドルで契約を結んだことを発表した。これは、2013年10月のホゼ・アブレイユの6年6800万ドルや、2005年11月のポール・コナーコの5年6000万ドルを上回り、ホワイトソックスの球団史上最高額の契約となる。再建期を終えつつあるホワイトソックスだが、まずは攻守の要としてメジャー有数の好捕手を手に入れることに成功した。

リック・ハーンGMは「ヤスマニは今オフの優先事項のリストの最上位にいた選手だ。だから獲得に向けて迅速に動いたんだよ」と語り、自軍に絶対に必要な戦力と考えていたグランダルの獲得に成功したことを喜んだ。

今回の契約では、グランダルは毎年1825万ドルを受け取ることになるという。ホワイトソックスは、ワールドシリーズが終わった直後からグランダル側とコンタクトを取り、先週のGM会議でもグランダル側と面会する場を設け、熱意を伝えてきた。その熱意が伝わったのか、ハーンによると、面会の2日後にはグランダルがホワイトソックスの先発投手のビデオを求めてきたようだ。この時点でハーンはグランダル獲得の成功を確信したに違いない。

昨オフもホワイトソックスはグランダルに関心を示していたが、グランダルは1年契約でブリュワーズに加入。153試合に出場して打率.246、28本塁打、77打点、109四球、出塁率.380、OPS.848と自己ベスト級の成績を残し、5年ぶり2度目のオールスター・ゲームにも選出された。メジャーの全捕手のなかで、過去4年間での101本塁打は2位、275打点は最多の数字となっている。

また、守備面でもメジャー屈指のフレーミング技術を誇っており、正捕手がフレーミングの指標がメジャー最低レベルだったジェームス・マッキャンからグランダルに代わることは、チームに大きなプラスをもたらすことになる。発展途上の若手投手の成長にも大きな手助けとなるはずだ。グランダルの加入は、見た目の数字以上に、攻守両面でホワイトソックスに大きなインパクトを与えることになるだろう。

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