昨季の躍進から一転して苦しいシーズンとなっているトッテナム。マウリシオ・ポチェッティーノ監督の電撃退任も決まるなか、1月の移籍市場で動きを見せるのだろうか。
ここでは、『Bleacher Report』による補強ターゲットたちを見てみよう。
ハキム・ジヤシュ(アヤックス)
トッテナムが注視している一番の大物はモロッコ代表のマエストロだ。この2年半の素晴らしいパフォーマンスからすれば驚きはない。
レアル・マドリーやユヴェントスを撃破した昨季CLでの活躍は本当に見事だった。多くの移籍の噂があったが、夏にアヤックスとの契約を更新。デヨングとデリフトが抜けるなか、さすがの貢献を見せている。
中央でもワイドでもプレー可能なだけでなく、ゴールチャンスに飢える今季のハリー・ケインを満足させられるクリエイティブさも兼ね備えている。
さらに、エールディビジでは1試合平均2.3回のタックル、CLでは1試合平均2回のタックルを記録。あらゆる点でうってつけの選手だ。
ただ、移籍に向けた最大の障壁はコストになるだろう。新契約によって2600万ポンド(36億円)と格安だったリリース条項が削除されてしまった。
ダヨ・ウパメカノ(RBライプツィヒ)
欧州で最も期待される若手選手の情報を追っているなら、彼の名前は聞いたことがあるはずだ。
イブラヒマ・コナテとクラブとU-21フランス代表で強力なパートナーシップを形成し、今季も堅守に大きく貢献している。
相手とフィジカルでやり合うだけでなくポジショニングで出し抜くことができる選手だ。
今後退団しうるヴェルトンゲンとアルデルヴァイレルトの後釜として素晴らしい候補だろう。ボール扱いも落ち着いており、右利きながら左足も効率的に使える。
5000万ポンド(70億円)ほどの移籍金は議論になりえるが、契約が残り1年半ということを考えれば、手頃な価格に落ち着く可能性もあるはず。
ブライス・メンデス(セルタ)
彼は即戦力というよりも将来に向けた補強ターゲットだ。
22歳のMFは昨季と同じようなインパクトを今季は放ててはいない。昨季は6ゴール7アシストとブレイクし、スペイン代表デビューまで果たした。ただ、今季はまだ得点がなくやや低調であり、なぜスパーズが興味を持っているのかという疑問が生じうる。
とはいえ、メンデスにはまだ伸び代があり、選手層に厚みをもたらすと考えられる。この移籍は実現しうるが、もしそうなっても彼がすぐにスタメンに入ることはないはずだ。