2019年F1チャンピオンのハミルトン、ナイト爵受勲を期待する声に「話題になるだけでも名誉なこと」

 イギリスでは、F1において6度の世界タイトル獲得を含む偉業を達成してきたルイス・ハミルトンに、ナイトの称号を与えるべきであるという声が高まってきている。

「正直なところ、そのことについてそれほど深く考えたくはない」とハミルトンは、ナイトの称号を授与されてサー・ルイスになることについて語った。

「人がそう話しているだけのことだけど、それだけですでに名誉なことだ。でもそれは僕が人生で追い求めているものではない。もしどこかの時点でそうなったとしても、どのように対処したらいいか分からないかもしれない」

「以前、女王陛下の前に立ったことがある。信じられないような経験で、陛下は素晴らしい方だった」

「繰り返すけれど称号が授与されることはないと思うし、そうならなくても僕は気にしない」

「それは僕がイギリス人じゃないという意味ではない。僕がイギリス国旗を掲げるのをやめるというような意味でもないよ。これまでのファンやイギリスメディアのサポートには本当に感謝している」

 ハミルトンはすでにMBE勲章(a Member of the Most Excellent Order of the British Empire)を授与されている。ナイト爵位を授与されたF1ドライバーは数少ない。ジャック・ブラバム、ジャッキー・スチュワート、スターリング・モス、またウイリアムズのチーム代表フランク・ウイリアムズとパトリック・ヘッドらがナイト爵位叙勲者だ。

 一方、高名なイギリス出身ドライバーだったジョン・サーティース、グラハム・ヒル、ジム・クラークらは、そうした栄誉に浴していない。

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