【やまぐち深発見紀行】 No.169「吉敷・国の天然記念物 龍蔵寺のイチョウ」

▲11月20日時点の黄葉

 吉敷にある龍蔵寺の観音堂前には、イチョウの巨木がそびえ立っている。晩秋になると美しく黄葉し、参拝者を迎える。

 龍蔵寺(吉敷、宮原大地住職)観音堂前にそびえるイチョウは、1942年に指定された国の天然記念物。

 約50メートルの樹高は「全国一」と言われ、根元周囲は9.7メートル、目通り周囲は約6.7メートルある巨木だ。推定樹齢900年ということは、平安時代頃からこの地に根付いていることになる。

 幹の一部は空洞化しているものの、樹勢に衰えは見られず、毎年この時期には鮮やかに黄葉し、多くの種子をつける。

 ちなみにイチョウは、四季のうつろいを身近に感じさせる木であることなどから「山口市の木」にも定められている。

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