リニア神奈川県駅の起工式 中間駅で初、27年3月完成目指す

神奈川県駅が建設される県立相原高校跡地(右側)、左手は橋本駅=10月、相模原市緑区

 2027年の開業を予定しているリニア中央新幹線の「神奈川県駅(仮称)」の起工式が22日、相模原市緑区の建設予定地で開かれた。山梨、長野、岐阜を含めた4県に置かれる中間駅では初の着工。

 神奈川県駅はJR横浜線と相模線、京王線が乗り入れる橋本駅前の地下約30メートルに建設される。全長は約1キロ、最大幅約50メートルで、二つのホームに4線を設け、27年3月の完成を目指す。地上部分については相模原市が主体となり、関係機関と調整しながらまちづくりの方針を決める。

 起工式には、黒岩祐治知事や本村賢太郎相模原市長、JR東海の柘植康英会長、金子慎社長ら約100人が出席した。

 リニアは、東京・品川-名古屋が27年に開業予定で、その後、大阪まで延伸する計画。金子社長は「駅を拠点に地域の発展に大きく寄与できる」と述べ、開業が遅れることへの懸念については「工程はタイトだが、期待を背負っているので全力で取り組みたい」と語った。

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